←ホームへ

シロアム教会 礼拝説教要旨集
2025年11月 2日 9日 16日 23日 30日 目次に戻る
 2025年11月2日 
「信仰の完成者イエス」加藤豊子牧師
ヘブライ人への手紙12章1−6節



 「こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競争を忍耐強く走り抜こうではありませんか。」(1節) 「こういうわけで」という言葉から始まります。前の章11章の内容を受けて語られているところです。11章には、信仰によって生きた旧約聖書の登場人物が多数紹介されています。



 「信仰」…それは、わたしたち人間の内側から生まれるものではありません。努力して、修行を積み重ねて得られるものでもありません。それは上から、神様から与えられるのです。アブラハム、モーセ、ダビデ…名を連ねているこれらの人々は、決して立派な、信仰の強い人ではありません。それぞれが試練、誘惑に遭い、迷い、失敗も重ね、それでも信仰の歩みを守られて生きた人々です。



 「罪」とは絡みつくものである、とあります。絡みつくとは、長いコートを着ているかのように、わたしたちの歩みを妨げるものであるとの説明もあります。ここではわたしたちの信仰の歩みが、マラソンという競技に譬えられているのです。速さを競うこと、速く走ることが求められていません。忍耐強く、自分に定められている道を走り抜くことが求められています。



 2節に「信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら…」とあります。ここに、この信仰のマラソンを走り抜く秘訣があります。絡みつく罪や重荷ばかりを見つめていると、わたしたちはまた失敗してしまった、自分はだめだと落ち込むばかりかもしれません。しかし、信仰の完成者であるイエスが、愛をもって一人一人を導いてくださることが約束されているのです。
目次に戻るページトップ