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祈祷会メッセージとお祈りの課題

地上の支配と天の支配

彼らは大声で叫んで言った。「聖なる、真実な主よ。いつまでさばきを行なわず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか。」
黙示6:10

ヨハネの黙示録6章には、小羊が巻物の7つの封印のうち、6つを解いていく様子が記されています。1つ1つの封印が解かれていくたびに、段階的に地上での変化が起こってきます。ヨハネはその1つ1つを記録しています。ヨハネの黙示録は7つの巻物の封印を含めて、7つのラッパ、7つの鉢と、7段階に分かれている物が3つ出てきます。それぞれが何を意味しているのか、解釈の難しいところではあります。7という数字は聖書では完全数ですので、神様のさばきの完全さを表しているように見えます。神様の計画は必ず成し遂げられるということを物語っています。

小羊が巻物の第五の封印を解いた時、ヨハネは「神のことばと、自分たちが立てたあかしとのために殺された人々のたましい(6:9)」を見ました。つまりキリストの福音のために殺された殉教者たちと思われます。ヨハネの黙示録が書かれた背景は、キリスト教徒が迫害され、日々たくさんの殉教者が出ていた時代でした。真実の神様を信じ、仕えて日々を過ごしているはずなのに、いつ殺されるか分からないような生活を送っていたのです。この黙示録を記したヨハネ自身も、島流しにされていた先で、この幻を見たのです。そのような時代の人々にとって、神様のさばきとは正義の時です。神様が迫害する者を罰し、迫害されているクリスチャンを救って下さる日なのです。神様のさばきとは彼らにとって希望の時だったのです。ヨハネの黙示録を読む時は、このような現代の私たちと当時のクリスチャンたちの温度差を考慮に入れる必要があります。

ヨハネの黙示録4~5章には天の御座におられる神様への賛美と、ほふられた小羊イエス様への賛美が記されていました。力と、富と、栄光とはあなたのものですというような賛美の言葉です。これは当時、キリスト教徒を迫害していたローマ皇帝への賛美の言葉でした。ローマ皇帝は自ら神と名乗り、力と、富と、栄光を受けるに相応しいものであると自負していたのです。その皇帝によってキリスト教徒は邪教徒扱いされ、殺されていました。当時のキリスト教徒にとってローマ皇帝の支配は目に見えるものであり、日常的な光景でしたが、神様は目に見えませんでした。黙示録に記されている様子は、地上ではこのようなローマ皇帝による支配が続いているが、天においてはローマ皇帝よりももっと偉大な神様がちゃんと宇宙全体を支配しておられるという事を記しているのです。キリスト教徒は神様が正義を行う時を待っていたのです。

神様はそのようなキリスト教徒たちに、正しいさばきは必ずやってくることを示しています。さばきが始まり、天変地異が起こると、6:15-17にあるように地上の王たち、それまでキリスト教徒を迫害し続けてきた者たちは、自分たちの支配が永遠ではなかったこと、真の神様がおられたことを知って恐ろしくなります。そしてほら穴に隠れ、神様の御怒りから匿ってくれるようにと嘆いています。

神様は目には見えないお方なので、私たちも神様が守って下さる、救って下さるという約束を信じ続けるのは大変です。しかし神様の約束は絶対であることを黙示録は教えてくれています。

お祈りの課題

  • 昭島教会に集う方々、ご家族のために
  • 9-10月に新しく来られた方々、久しぶりに来られた方々のために
  • 子ども祝福式、南平・昭島交流会のために
  • スマイル合唱団のために
  • 交換祈祷会のために
  • 桜ヶ丘教会のために