あわれまれない者をあわれむ

 あなたがたは正義の種を蒔き、誠実の実を刈り入れ、耕地を開拓せよ。今が主を求める時だ。ついに主は来て、正義の雨をあなたがたの上に降らせる。
ホセア10:12

ホセア書に入りました。ホセアは北イスラエル王国で活動した預言者です。当時の北イスラエル王国の王様の名前はヤロブアムと記されていますが(1:1)、これはヤロブアム2世のことであると考えられます。北イスラエルの王はヤロブアム2世のみ記されていますが、ヤロブアム2世よりも後の時代に南ユダの王となったヒゼキヤ王の治世にも活動したことが記されています。ヒゼキヤの治世(722BC)に北イスラエル王国はアッシリヤに滅ぼされているので、ホセアは北イスラエル王国の最後の時まで活動していたかもしれません。

ホセア書は神様の確かなさばきと、それ以上に深い愛情が示された書物です。ホセアは神様からの指示を受け、ゴメルという女性と結婚します。ゴメルはホセアとの結婚生活の間に3人の子どもを産みます。ホセア書は長男のイズレエルが生まれた時には、「彼に男の子を産んだ(1:3)」と記しますが、その後、長女と次男の誕生の時には、ただ単調に「女の子を産んだ」、「男の子を産んだ」と記し、どこかよそよそしさが感じられます。子どもの名前も「ロ・ルハマ(あわれまれない者)」、「ロ・アンミ(私の民ではない)」など、まるでホセアの子どもではないかのように語られます。ゴメルは3人の子どもを産んだ後、ホセアの許を去ります。そして他の男性を求めて、文字通り「姦淫の女(1:2)」となってしまいます。しかし神様はホセアに「再び行って、夫に愛されていながら姦通している女を愛しなさい(3:1)」と言われます。ホセアは自分の許を去った妻ゴメルを探しだして、もう一度夫婦としての生活を始めます。神様はホセアの結婚生活を通して、神様に愛されながらも、神様から離れ他のものを愛しているイスラエルに対するメッセージを送っています。イスラエルの罪は夫を裏切ったホセアの妻のようにひどいものですが、神様はイスラエルを再び愛そうと招いておられるのです。2:23にはこう書かれています。『わたしは、わたしのために地に彼女を蒔き、あわれまれない者(ロ・ルハマ)をあわれむ。わたしは、わたしの民ではない者(ロ・アンミ)に「あなたはわたしの民」と言い、彼は「あなたは私の神」と応える。』神様はご自分を裏切った者の罪を裁きますが、さらに深い愛情をもって愛そうとなさる神様なのです。

イスラエルは真の神様に仕える民となると契約をしましたが、神様を裏切り、他の神々に仕え、諸外国に仕え、自分たちの力と知恵だけに頼ってきました。北イスラエル王国は最終的にアッシリヤによって滅ぼされてしまいます。しかし神様はイスラエルの人々が完全に滅ぼされてしまう事を望んでいない事がホセア書を読むとよく分かります。「イスラエルよ。どうしてあなたを見捨てることができるだろうか(11:8)」と神様は仰り、ホセアが生涯悩み苦しむことをご存知の上で、ゴメルとの結婚生活をさせます。それほどまでに神様は一人ひとりを大事に思っておられ、一人ひとりの罪の深さに悩み、嘆いています。イエス様の十字架は罪の悩みの深さと、神様の大きな愛を表していますが、ホセア書もその両方を表しています。10:12は、このような神様の愛を知った今こそ、イスラエルは神様に立ち返り、神様を求める時だと語ります。再びホセアの許に帰ったゴメルがずっとホセアの許に留まるように、イエス様の十字架によって神様の許に連れ戻された私たちも、神様の許に留まり続けたいと思います。

お祈りの課題

  • 昭島教会に集う方々、ご家族のために
  • 最近、初めて来られた方々、久しぶりに来られた方々、求道中の方々のために
  • 聖餐礼拝、50周年記念感謝会、記念誌の準備のために
  • 教会運営会議、聖書塾のために
  • 青梅教会のために