元気の出るダイアル 2020年4月5日 あなたがたはすでに世に勝っている
教会にはさまざまな世代の人々が集っています。それは家庭におじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子供たちや孫たちがいるように、神の家族と呼ばれる教会には老人も壮年も若者も子供たちいて、あたたかい交わりをもっています。
使徒ヨハネは、明日の時代をになう若者たちに対してあなたがたは「悪しき者に勝っている」と励ましました。 悪しきものとは聖書では、神に敵対するこの世を支配している闇の力、人生に病や苦難や破壊や罪や死をもたらすサタンを指す言葉です。
若者の人生は選択と決心とチャレンジに満ちています。前向きにチャレンジすれば、成功することもあれば失敗することも多くあります。失敗すれば誰でも失望し、落ち込み、にがい挫折を経験します。だからからこそ霊的な「励まし」が必要となります。
年寄りは長生きした分、多くの罪、過ちをおかしてきましたから、罪の赦しを学ぶことが必要ですが、若者たちにはたとえ、失敗し挫折しても再び立ち上がっていく「ほんものの力」が必要となります。誘惑や失敗や挫折や傷つきから立ち直っていくためのほんものの力を若者たちはどこからえることができるのでしょうか。
その力は決してこの世の楽しみごとや持ち物の豊かさから得ることはできません。この世のものをつかんでもそれは「豆腐」をつかむようなもので握れば握るほど崩れてしまいます。「次がある、明日がある、雨のやまない日はない」と語りかけてくれる友人や先輩の励ましもうれしいものですが、時には他人事のように思えてしらけてしまうこともあります。
使徒ヨハネは「神のことばをこころにとどめなさい」と語りかけています。それが真理だからです。神の言葉にはあなたを癒し、あなたを救い、あなたを立ち上がらせるいのちの力があるからです。
確かに、人生には不合理なこと、理不尽なこと、なぜ、どうして、私だけが!と苦悩することが多くあります。どうもがいてもあがいても答えが見いだせない、長いトンネルにはいりこんでしまったような感覚に陥ることがあります。
キリストははっきりと世の矛盾を指摘し、「あなたがたはこの世では悩みがある。しかし勇気をだしなさい。わたしはすでに世に勝っている」(ヨハネ16:33)と勝利の道を示されました。
十字架で死なれたキリストは3日後に復活され、サタンが支配している究極の力である「死の力」を打ち破られました。のです。来週の日曜日がこの勝利の日、イースターです。
キリストのことばを胸に刻み付けましょう。いつでも心の中にキリストのことばを響かせましょう。人の励ましや勇気づけもあなたを支えますが、残念ながら人は最後まであなたを支え切ることはできません。「この世のものはみな過ぎ去る」という原理に支配され、限界(リミット)があるからです。しかし、こころに植え付けられた神のことば、キリストのことばはあらゆるリミットを打ち破り、あなたを解放し、あなたを励まし、勇気づけ、強め、立ち上がらせてくださるのです。
若者たちは経験に乏しく未熟で弱い者かもしれませんが、たとえ弱くても、キリストを信じたあなたの中に「すでに世にもサタンにも罪にも死にも打ち勝った」勝利者なるキリストが住んでくださり、強めてくださるのです。これこそがほんものの力です。
さあ、試練の中からたちあがろう。神のことばをお聞きください。
「強くあれ。雄々しくあれ。彼らを恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、【主】ご自身が、あなたとともに進まれるからだ。
主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」(申命31:6)