**元気の出るダイアル** 2020年5月3日
みなさん、おはようございます。おかわりありませんか。なにか困っておられませんか。気がかりなことがあれば遠慮なくご相談ください。
聖書の言葉をお聞きください。 「わたしが道であり、真理であり、命なのです」(ヨハネ14:6)
「緊急事態宣言」が5月末まで延期されることとなり、長丁場の取り組みがやはり必要な事態となってきました。
STAYHOME&SAVELIFE。自分と隣人のいのちを守るために、なおしばらく我慢の時が必要ですがめげずに乗り越えましょう。
こんなときだからこそ、今までなら思いもつかなかった新しい発想や気づき、生活や行動のチェンジといったセレンデイピィティな生活を過ごしましょう。冬が長くなれば一層、春が待ち遠しいように、感染が終息し、自由に外出し、楽しく食事をし、共に集って語り合う日曜日の朝が来ることを待ち望みましょう。
自粛要請のための経済的補償として、全国民に一人10万円の特別定額給付金が支給されるそうですが、さっそく「だましの電話」がかかってきたり、メールが配信されていると聞きます。日本ではオレオレ詐欺からはじまった「騙し商法」が未だにあとを絶ちません。被害総額は高齢者を中心に8年連続300憶円を超えているそうです。「騙されてはいけませんよ」と特に高齢者の方々にはやさしく声をかけましょう。
さて、今日の箇所で使徒ヨハネは教会のメンバーに向かって「小さな者たちよ、多くの反キリストが現れています」(18)から、騙されてはいけません、注意しなさいと警告しています。2000年前のヨハネの時代の諸教会にも「イエスはキリストではない」「イエスは神ではない」という異端の教えがはびこりました。その結果、惑わされた人々が、使徒たちが伝えた正しい教えから逸脱し、真理といのちの道を見失ってしまいました。使徒ヨハネはこうした異端の教えの広がりを懸念して「イエスがキリストであることを否定する者、御父と御子を否認する者、それが反キリストです」(22)と強く警告したのです。
一流の宝石商人は本物と偽物の区別がしっかりできるそうです。その秘訣は「いつも本物を手に取り、本物を見続けているから」だそうです。本物を知らなければ偽物との区別がつきませんよね。
そこで使徒ヨハネは騙されないための方法を教えています。 あなたがたが「初めから聞いたことにとどまりなさい」(24)という教えです。
初めから聞いたこととは、「神の御子キリストのことばとキリストが成就してくださった救いの御業」「目撃者である使徒たちの教え」を総合的に指しています。これを「福音」といいます。私たちが信じている「福音」は過去2000年間、何一つ変わりませんでした。これからも変わることはありません。神の御子の降誕、十字架の身代わりの死、墓と死を無力にした復活、教会が未来において待ち望むキリストの再臨、そして神の国の完成。これらの救いの真理は、この世の思想や教えのように、時代に応じて変化したり、修正されたり、訂正されたり、ときには間違っていたと撤回されるようなことは決してありません。それは「古くて常に新しい教え」であり、全人類を救う永遠の真理だからです。
正統的なキリスト教はこれを「使徒信条」という形で保持してきました。この告白にしっかり立ち続ける限り、救いへと導かれる(使15:2)と、使徒パウロは宣言しています。
初代牧師の田辺先生は若き日、神学校の入学試験に際して答えがわからず、思い切って解答用紙に「使徒信条」をそのまま書いたところ、合格できたそうです。キリスト教信仰はそれで十分なのです。
目新しいこと追い求め、情報の波に溺れそうな私たちですが、真理は聖書の中に、「古くてあたらしい教え」の中に存在し、永遠に輝き続けています。
「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。我はその独り子、我らの主イエスを信ず。主は聖霊によりて宿り、処女マリアより生まれ、ポンテをピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり。かしこより来りて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。我は聖霊を信ず。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、永遠のいのちを信ず。」
以上