＊＊元気の出るダイアル＊＊　　２０21年４月１１日 　

ルカ4：31-34　　人々はその教えに驚いた。その言葉に権威があったからである。

生まれ故郷ナザレで村人たちから受け入れてもらえなかったイエス様は、４０ｋｍほど下ったガリラヤ湖に面する漁師たちの町カぺナウムに来られ、安息日ごとに教えを語り続けました。この町でイエス様は最初の弟子たちを招き、人々の病を癒され、福音を語り伝えました。初期の段階のイエス様の活動はカぺナウムの町を中心に広がりました。イエス様の教えには権威があり、人々は非常に驚きました。

では、イエス様は何を教えられたのでしょうか。マルコ１:１５には、「神の国は近づいた。悔い改めよ。福音を信ぜよ」とイエス様が語られた最初のことばが記されています。短いこのことばは、イエス様のすべての説教のエッセンスともいえます。

「神の国」ということばは「未来に実現する天国」というよりは「神のご支配」という意味を指しています。神の国に対立するのはサタンの国です。ですから神が遣わされた救い主の力と権威によって、「サタンの支配」から人「神の恵みの支配の中に」々を解放する時がついに来たという宣言をさしているのです。

宣教師パウロは「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。」（コロ1：13）と、キリストの救いと恵みの偉大さを語っています。

イエス様は、「だから悔い改め、すなわち「方向転換」をして神に立ち帰りなさい」と人々を招かれました。神に背を向けて自己中心、我欲にとらわれて生きていく生まれながらの、私たちの生き方を聖書は罪・的外れと呼んでいます。そのような生き方をやめて、神のもとに、今こそ立ち帰りなさい、そうすればあなたは真理と自由を得るとイエス様は呼びかけたのです。

私たちは何を着ようか、何を飲もうか、明日のことをあれこれと思い煩います。心配性のあるかたは「ついつい、先の先の先の先まで」考え込んでしまうのですと言われました。人間の悩みには限りがありません。時間があるかぎり悩み続けることに時間を費やしてしまいます。ますます気持ちは落ち込み、悲観的否定的自責的になり、不安とおそれに包まれ「暗闇の力」に覆われていくことでしょう。神の御子イエスキリストの恵みと権威を信頼して、神の御手に委ねましょう。

イエス様はあなたを光と平安の中に導き入れ、あなたの思いと心を神の国へと変えてくださることができる救い主だからです。

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