【元気の出るダイアル】 名が天に記されている喜び

2022年3月12日 元気の出るダイアル 0774-85-3706 5分間テレフォンメッセージ

ウクライナがロシアの軍事侵略によって危機的な状況を迎えています。特に首都キエフは、歴史的文化的な都市として京都市と姉妹都市ですから、街が破壊から守られ、住民の生命が守られるように、お祈りいたしましょう。

あるとき、イエス様は70人の弟子たちを町々村々に遣わされました。弟子たちは、キリストの名によって悪霊を追い出し、病を癒し、神の国の福音を語りつづけ、豊かな実を結び、喜び勇んでイエス様のもとに帰ってきました。大きな成功おさめたわけですから鼻も高々だったことでしょう。その時、イエス様は弟子たちに「働きの結果を喜ぶよりも、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい」(20)と諭しました。「名が天に記されるとは、永遠のいのちに至る救いを得ていること」を意味します。

地上における人間の歴史に、その名を残した偉大な人々は多くいます。その業績、功績は後世まで語り伝えられることでしょう。人類のすばらいい遺産です。しかし、イエス様は、その人がどれほど大きな働きをしたか、どれほどりっぱな行いをしたか、キリスト教の歴史にその名を残すような偉大な業績を残したか、そのことを喜びとし、誇りとするよりも、「キリストを信じ受け入れることによって、永遠のいのちを受け、神の国のかけがえのない国民の一人として、その名が登録されている」ことを大きな喜びとしなさいと、弟子たちに語りかけたのでした。イエス様は地上ではなく、天に目を向けておられるのです。

御子イエスを信じる者たちの名は、天にある「いのちの書」(ピリピ43 黙示2012)に書き込まれていると聖書は教えています。鉛筆で書いた文字は消しゴムで消せます、ボールペンの文字ですら消すことができます。しかし、御子イエスキリストの十字架の血汐で父なる神が書きしるしたあなたの名前を、誰も消すことはできません。消し去ることもできません。この神の慈しみに、神の約束に信頼することが、私たちクリスチャンの信仰なのです。

もし私が地上を去れば、私の名前などはやがて忘れ去られていきます。私の100年後の子孫でさえ、私の名前を口にすることはないでしょう。名前はうずもれて消えていくでしょう。しかし、いのちの書には、御国の民とともに、私の名が記されていると約束されています。

キリスト教の墓地を訪れると、多くの墓石には「我らの国籍は天にある」(ピリピ320)という聖書のことばが刻まれているのを目にすることができます。これこそが希望であり、喜びであり、誇りだからです。 

        あなたの名は、どこに刻まれているでしょうか。 天にその名が記されていることは大きな幸いではないでしょうか。

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