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2012年11月11日 主日礼拝説教
「私たちが救われるべき名」(使徒の働き4章1節〜12節)
エルサレムの神殿の美しの門の所にいた40歳ばかりの足のなえた男が、神殿に来たペテロとヨハネを見て、「私をあわれんでください」と声をかけました。ペテロが「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい」と言って、この男の足を立たせました。
それを見て民衆が集まってきました。ペテロが説教を始めました。
あなたがたユダヤ人たちが十字架につけたイエス様は、よみがえって今も生きていて、そのイエス様を信じたこの男が信仰によって足が強められ、立ち上がることができたのです。あなたがたがイエス様を十字架につけたのは知らないでしたことであり、救いはあなたがたユダヤ人にまずもたらされたのです。だから、あなたたちも悔い改めてイエス様を信じなさい。
それを聞いて、イエス・キリストを信じた人たちがたくさん起こさました。しかし、それら民衆に反応とは違って、ユダヤ教指導者から反対が起こったのでした。キリスト教会と使徒たちに対する反対と迫害の始まりでした。
1彼らが民に話していると、祭司たち、宮の守衛長、またサドカイ人たちがやって来たが、
「宮の守衛」とは、神殿の警備を担当している人たちでした。守衛長はその責任者であり、大祭司に次ぐ地位が与えられていました。それと祭司たち、サドカイ人たちが、話をしているペテロたちの前にやってきました。
「サドカイ人」とは、ユダヤ人を支配しているグループに属している集団で、長老であったり、議員であったり、また祭司であったりしました。
2この人たちは、ペテロとヨハネが民を教え、イエスのことを例にあげて死者の復活を宣べ伝えているのに、困り果て、
ペテロたちが神殿で大勢の民衆に教えていました。何千人にもなったでしょう。神殿を管理している守衛長にとって、これは由々しきことでした。
また、「死者の復活を宣べ伝えている」ことについては、サドカイ人は復活の信仰を持っていなかったので、弟子たちがイエス様の復活を大胆に宣べ伝えていることに困り果てていたのでした。
しかも、そのイエス様を殺したのはユダヤの指導者たち、ここに来た「祭司たち、宮の守衛長、またサドカイ人たち」であり、弟子たちは復活に対して、確かな証拠があり、自分たちはその復活を見た証人であると主張していたのでした。
3彼らに手をかけて捕らえた。そして翌日まで留置することにした。すでに夕方だったからである。
3時から始まった美しの門でのいやしと、そのあとの説教によって、すでに夕方になっていました。それで、一晩牢獄に入れておくことにしました。このような脅しによって、教会に加わる人たちがこれ以上増えるのを止められると思ったからでした。
4しかし、みことばを聞いた人々が大ぜい信じ、男の数が五千人ほどになった。
そのような妨害にもかかわらず、今やクリスチャンは男だけで5千人、女や子どもを含めると1万人にもなっていました。それは、美しの門でいやされた男を含め、そこで説教を聞いて信じた人たち、また毎日のように救われ、教会に加えられた人たちでした。彼らは、ペテロたちが捕らえられたにもかかわらず、信仰を捨てることなく、逃げ出すことなく、信仰を守り通したのでした。
5翌日、民の指導者、長老、学者たちは、エルサレムに集まった。
翌日、議会が招集されました。議員がエルサレムに集まってきました。「民の指導者」とは大祭司、祭司長のことであり、長老はおもにサドカイ人、学者たちはおもにパリサイ人でした。
6大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな出席した。
アンナスは前の大祭司、その息子カヤパはその息子で今の大祭司。この二人は、イエス様の裁判に出てきた大祭司でした。ヨハネは次の大祭司になった人でした。
7彼らは使徒たちを真ん中に立たせて、「あなたがたは何の権威によって、また、だれの名によってこんなことをしたのか」と尋問しだした。
彼らは、あのような奇蹟を行ったのは何の権威によったのか尋ねました。。イエス様も同じようにユダヤの指導者から問われました。
マタイの福音書21:23「それから、イエスが宮に入って、教えておられると、祭司長、民の長老たちが、みもとに来て言った。「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。だれが、あなたにその権威を授けたのですか。」」
ペテロへの質問は、だれの許しを得て、だれからそのような力をもらってしたことなのか、というものでした。
それは起こったいやしや、自分たちに向けられたペテロの説教を聞こうとはせず、悔い改めることもしないで、ユダヤ教指導者の許しも得ず、その権威に服さないなら、神殿で語ることも、ユダヤ教の一派であることも認めない。ここから出ていくようにという脅しでした。
8そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。「民の指導者たち、ならびに長老の方々。
ペテロは「聖霊に満たされて」語り始めました。イエス様は、このような時に聖霊が働かれると約束しておられました。
ルカの福音書12:11−12「11人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。12言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。」
この時、ペンテコステに与えられた宣教の賜物、聖霊の力が働いてくださったのでした。
9私たちがきょう取り調べられているのが、病人に行った良いわざについてであり、その人が何によっていやされたか、ということのためであるなら、10皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。
ペテロは、このいやしが助けを求めていた人になされた良いわざであるから何も問題にされることではないこと、この良いわざが、「何の権威によって、だれの名によって」なのかとお尋ねならば、それは「ナザレ人イエス・キリストの御名」の力によることです。イエス様ご自身が働き、この男をいやしたのです。この男はイエス様を信じ、救われたのですと答えました。
さらに聖書から答えました。
11『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石が、礎の石となった』というのはこの方のことです。
詩篇118:22のことばです。「家を建てる者たち」とは、議員たちでした。その人たちが必要ないと思って捨てた石、それはイエス様でした。彼らはイエス様を捨て、十字架に追いやったけれども、それが今や一番大切な土台石となったのでした。イエス様は十字架で死んで、復活され、神様の栄光の座に着かれました。このことによって、イエス様が神様から遣わされた救い主であることを明らかになったのでした。
12この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです。」
イエス様だけが人に救いをもたらすお方です。これお方以外には救いはない、だれも救われません。ペテロは、聖霊に満たされて堂々と語りました。
イエス様も、わたし以外に救いはありません。わたしを信じることによって天の御国に入ることができると言われました。
ヨハネの福音書14:6「イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」
イエス様だけが天国への、また神様との平和をもたらす道です。イエス様は、私たちの罪を代わりに負って死んでくださった十字架を通して、神様と私たちを結ぶ道を開いてくださいました。日々 イエス様の道を歩み、イエス様を真理として信じ、イエス様をいのちとして生きる生涯を進みたいと思います。
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