ゆりのきキリスト教会＞活動報告＞２００６年度活動報告

ゆりのきキリスト教会のスタートと１年目の歩み（回顧と展望）

　　２００６年度（2006年５月-2007年３月）は、ゆりのきキリスト教会の開拓１年目でした。１年間を振り返って、驚くばかりの主の祝福をいただき歩むことができたことを覚えて感謝いたします。

１．みことばに支えられて
　２００５年１２月、主の導きにより開拓伝道地として東葉高速線沿線が示され、さらに八千代中央駅周辺を考えるようになったときに与えられたみことばです。

ヨシュア記１７章14-18
¹⁴ヨセフ族はヨシュアに告げて言った。「主が今まで私を祝福されたので、私は数の多い民になりました。あなたはなぜ、私にただ一つのくじによる相続地、ただ一つの割り当て地しか分けてくださらなかったのですか。」¹⁵ヨシュアは彼らに言った。「もしもあなたが数の多い民であるなら、ペリジ人やレファイム人の地の森に上って行って、そこを自分で切り開くがよい。エフライムの山地は、あなたには狭すぎるのだから。」¹⁶ヨセフ族は答えた。「山地は私どもには十分ではありません。それに、谷間の地に住んでいるカナン人も、ベテ・シェアンとそれに属する村落にいる者も、イズレエルの谷にいる者もみな、鉄の戦車を持っています。」¹⁷するとヨシュアは、ヨセフ家の者、エフライムとマナセにこう言った。「あなたは数の多い民で、大きな力を持っている。あなたは、ただ一つのくじによる割り当て地だけを持っていてはならない。¹⁸山地もあなたのものとしなければならない。それが森であっても、切り開いて、その終わる所まで、あなたのものとしなければならない。カナン人は鉄の戦車を持っていて、強いのだから、あなたは彼らを追い払わなければならないのだ。」

使徒の働き１８章9-10
⁹ある夜、主は幻によってパウロに、「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。¹⁰わたしがあなたとともにいるのだ。だれもあなたを襲って、危害を加える者はない。この町には、わたしの民がたくさんいるから」と言われた。

　みことばに励まされて、八千代中央駅周辺を歩き始め、不動産屋で教会にふさわしい物件を探してもらいました。また並行して、市役所などで八千代市の情況を調べました。八千代市については、次のようなことがわかりました。

２．八千代市について

1. 人口増加数は千葉市、浦安市、船橋市に次いで４位、人口増加率は浦安市、酒々井町、白井市に次いで第４位（２００１→０２年）の地域である。
2. 東葉高速鉄道が１９９６年に開通し、沿線の開発が進んでいる。特に八千代緑が丘駅、八千代中央駅周辺は「文化のシンボルゾーン」としての街づくりが八千代市によって進められている。
3. 開拓伝道を目指している大和田地区（ゆりのき台、大和田、萱田）は、八千代市のほぼ中央に位置し、東葉高速・八千代中央駅を中心とした新市街地が形成され、また南部には八千代台、京成大和田駅を中心とした既成市街地が広がっている。また、八千代中央駅周辺には、市役所、市民体育館、市民会館など市の主な公共施設が集まっている地である。
   八千代市の都市計画書には、大和田地区は「市の中心部としての態様をなし、東葉高速線開通以来、急増してきた地域内の人口は八千代中央駅を中心とした市街地やその周辺で今後、増加することが見込まれています」とある。２０１１年には、２００２年から１４４．３％の人口増加率を予想している地域である。
4. 大和田地区の八千代中央駅周辺に住む児童が通う、萱田小学校は八千代市最大規模の小学校で、２００７年度から新小学校の分割が計画されている。大和田西小学校も、市内で３番目に児童数が多い小学校である。
5. 八千代市のプロテスタント教会は、教会インフォメーションサービスによると、１３ある。日本基督教団２、改革派、バプテストバイブルフェロシップ、同盟基督、ホーリネス、ニューホープ、アライアンス、単立５である。１０が京成勝田台駅、八千代台駅周辺にあり、１が高津団地内にある。いずれも東葉高速開通以前に開始された教会である。
   東葉高速線沿線にあるのは、八千代緑が丘に１つ、八千代中央に１つである。八千代中央にある教会は、八千代オンヌリキリスト教会（キム・チョルヒ牧師）である。
6. 大和田地区は、船橋市習志野台（牧師が２００６年まで住んでいた所、２００７年１月に八千代市ゆりのき台に引っ越す）から車で２０分以内、印西市の東京キリスト教学園からも２０分以内の場所である。

３．礼拝場が与えられ、長老教会からの援助が決定する
　２００６年３月初めに、八千代中央駅前ローソン２階の物件を紹介されました。そして、東関東中会伝道委員会で開拓伝道開始が承認され、大会国内宣教委員会で開拓伝道支援が決定しました。それに基づき、３月２５日に礼拝場の賃貸契約をすることができました。
　国内宣教委員会から、２００６年５月から２００７年３月までの会場費（月８万円の１１か月分）として８８万円を援助していただきました。ほかに、東関東中会から２４万円の援助と７０万円の貸付金をいただきました。また中会伝道支援礼拝でゆりのきキリスト教会の開拓のために祈っていただき、献金をいただきました。
　教会名称は、最初「八千代中央キリスト教会」か「八千代ゆりのきチャペル」が考えられました。そして「八千代ゆりのき教会」となり、最終的には「ゆりのきキリスト教会」としました。とてもすばらしい名前が与えられたと感謝しています。　

４．教会のビジョン
　スタート時に与えられた、ゆりのきキリスト教会のビジョンは次のとおりです。

1. 八千代市大和田地区を中心とする教会が立てられた地域に、神様の救いが伝わりますように。イエス・キリストの十字架によってすべての人の罪が赦されたことを知り、その恵みを自分のものとして受け取ることができますように。
2. 子どもたちが教会に来て、神様に愛されていることを知ることができますように。聖書の教えを土台として、神様に従い、自分を大切にし、人を思いやることのできる人に成長しますように。大人も子どもといっしょに成長できますように。
3. ゆりのきキリスト教会は、「礼拝」と「宣教」と「交わり」のバランスのとれた教会を目指します。共に祈ること、聖書を読むこと、賛美すること、挨拶を交わすこと、いっしょに食事をすること、楽しく遊ぶことを通して、お互いの間に神様がいてくださることを確認し、ますます神様に近づいていくことができますように。
4. 日本と世界の開拓伝道地に目を向けることができますように。日本長老教会の開拓伝道地、世界の宣教地に、祈りや援助をもって仕えることができますように。
5. 主が導いてくださるなら、八千代市ゆりのき台に会堂建設をすることができますように。人の力によってではなく、神様の恵みによってそのことが実現していきますように。

５．主日礼拝と新来会者
　２００６年４月２日から教会開設準備礼拝を始め、５月７日から礼拝を開始しました。そのとき牧師夫妻のほかに２家族の応援があり、７名のスタートとなりました。２００６年度は７名を核として、毎週９-１５名の礼拝をささげることができました。
　２００６年の新来会者は６１名でした。続けて出席した求道者は４名、続けて出席している他教会（日本長老教会の他地域教会を含む）の信徒は７名です。

６．備品について
　長老教会と兄弟姉妹の援助により２００６年は、椅子、机、楽器、冷蔵庫、電子レンジ、台所用品など、また看板をローソンの正面と教会窓下の２カ所設置することができました。講壇、入口ドアの吊り看板、クリスマスキャンドル立てを他教会の方が作ってくださいました。
　教会案内を作成し、ゆりのき台（３-５丁目）に配布しました。

７．平日集会
　祈祷会（聖書と賛美と祈りの会）のほか、八千代きらきらセンターとして、賛美舞踊教室、太極拳教室、きらきら会（小グループ交わり会）などをしています。水曜日に入門クラスをしました。子供プログラムはありませんでした。教会学校、子供会などができるように願っていました。（２００７年４月から教会学校が始まりました）

８．最後に
　５月から始まったゆりのきキリスト教会は、多くの教会と兄弟姉妹からの温かい応援をいただき、７月３０日（日）５０名の出席により第２種地区教会設立式を行うことができました。心から感謝をいたします。２年目も、どうか主の恵みのうちを歩むことができますように。
　２年目以降の祈りの課題です。

1. 教会案内がゆりのき台、大和田新田、萱田、萱田町全域に配布されますように。配布したチラシによって教会に集う方が起こされますように。
2. 礼拝に集う方々に神様の恵みと祝福がありますように。
3. 新しい求道者が教会に導かれますように。
4. 子どものための教会学校が始められますように。
5. 受洗者、転入会者が起こされますように。
6. 千葉英和高校の学生が教会に導かれますように。
7. 特別集会（子供会や音楽会など）が開けますように。
8. 高齢者の方々に福音を届けることができますように。
9. ホームページが伝道に用いられますように。
10. 教会会計予算が祝されますように。伝道貸付金の７０万円を返済できますように。

教会設立の沿革

教会員（2007年３月末日現在）

教会員異動

幼児洗礼　１名(1/14)
加入（所属変更）　１名(10/15)、２名(11/26)

礼拝

　毎週日曜日、午前１０時３０分から１１時４５分頃まで、主日礼拝をささげた。説教は小町誠一牧師が行ったが、他教会で奉仕があるときは何度か長老教会の説教者を招いた。原則として第１日曜日には主の聖晩餐（聖餐式）を行った。
　小町牧師による説教は、クリスマスなど特別な時期を除き、新約聖書（ルカの福音書）から２回、旧約聖書（エズラ記、ルツ記）から１回のペースで講解説教を行った。求道者が導かれたときは、伝道メッセージが盛り込まれた。
　礼拝後にはお茶の交わり、その後引き続き昼食会をほぼ毎週行った。

その他特別礼拝・集会

祈祷会、聖書を読む会、聖書と賛美と祈りの会

　平日昼間に祈祷課題を分かち合って祈る。原則として第１、第３木曜日の13時より実施。当初は「祈祷会」と「聖書を読む会」（八千代きらきらセンターの活動）とを別個に開催していたが、後に両者を併せ「聖書と賛美と祈りの会」として実施した。
　その他西船橋キリスト教会との合同婦人会を１回実施した。

会議

　以下の通り、小会（日本長老教会政治基準各則第４条第２項第３号に定める暫定小会）及び信徒総会を開催した。
　なお、日常の教会運営に関しては、随時教会員等による懇談会を持った。

小会

小会構成員は以下の通り。小町誠一（当教会牧師）、金小益（千住キリスト教会牧師）、青山東男（千住キリスト教会長老）

信徒総会

八千代きらきらセンター

　当教会の平日の活動として、「八千代きらきらセンター」の名称のもとに、各種カルチャー教室を開設している。講師は当教会、または他教会の信徒が担当。サイドドア伝道として、長期的には教会出席に結び付けられることが目標であるが、当面地域社会との接点作りを目指している。
　現段階ではいずれの集会もホームページ以外の宣伝をしていないため、地域社会に対する適切な周知が当面の課題である。

賛美舞踊教室

日本舞踊で賛美歌を踊る。稽古日は原則として第１、第３月曜日の午後１時から４時まで。指導は花柳恵美（日本長老教会姉ヶ崎キリスト教会員、花柳流振付師）。実施日は以下の通り（カッコ内は参加者数）。
5/29(3)、6/12(3)、7/3(3)、7/10(3)、7/24(3)、8/7(4)、9/4(4)、9/18(3)、10/2(4)、10/16(3)、11/6(3)、11/20(3)、12/11(3)、2/26(3)、3/5(3)、3/12(3)

太極拳教室

健康法の一つとして太極拳を楽しむ。稽古日は原則として第２、第４金曜日の午後２時から３時３０分まで。指導は樋口勝美（楊名時八段錦太極拳友好会師範、ゆりのきキリスト教会出席）、小町みぎわ（同師範、ゆりのきキリスト教会員）。実施日は以下の通り（カッコ内は参加者数）。
7/14(4)、7/28(5)、8/25(4)、9/8(5)、9/22(5)、10/13(5)、10/27(6)、11/10(3)、11/24(5)、12/8(5)、1/12(5)、1/26(5)、2/9(5)、2/23(5)、3/9(5)、3/23(5)

千住給食伝道手伝い

日本長老教会千住キリスト教会（東京都足立区）の行う荒川河川敷でのホームレス給食伝道の食事準備、野菜切り等の手伝い。実施日は以下の通り（カッコ内は参加者数）。このほか、牧師が何度か説教奉仕をさせていただいた。
8/29(2)、9/19(2)、10/24(2)、11/21(2)、1/23(2)、2/27(2) 、3/27(2)

きらきら会（家庭集会）

教会員や出席中の信徒の家庭（または近隣のレストラン等）において、祈りと交わりの時を持つ。今年度行われたきらきら会は、「実籾きらきら会（習志野市、４２回）」「萱田きらきら会（八千代市、２１回）」「北習志野きらきら会（船橋市、１回）」の３か所。

ゆりのきキリスト教会＞活動報告＞２００６年度活動報告