6.Q.キリンの首が長いのは「適者生存」の実例だと思いますが …

 「キリンは高い木の葉を食べようとして、首が長くなった」(ラマルク説)とか(適者生存説)、「高い木の葉まで食べられる、首の長いキリンが代々生き残った」(ダーウィン説)とか説明されています(自然淘汰説)。この説が正しいとすると、首の短い子供のキリンは生き残れなかったことになるでしょうし、首の長くないその他の動物はどうなるのでしょう?また、「首が長いほど、敵を早く発見して逃げることができた」と言いますが、むしろ首が長いと発見されやすく危険なはずです。だから、キリンの首は適者生存説や自然淘汰では説明がつきません。「神は地の獣を種類に従って造られた」(創世1:24以下)という聖書の言葉の通り、キリンはキリン、羊は羊として造られたのです。(山形大学工学部講師:月岡世光氏)

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7.Q.地球の年齢はどのぐらいなのですか?

 今から30年ほど前には、地球の年齢は約20億年と言われていましたが、最近では45億年位だろうと言う人もいます。20億から45億といえば倍以上の違いです。一体、年代決定の根拠はどこにあるのでしょうか。
 創造論を研究している堀越暢治牧師は、化石の権威者である上野の科学博物館のN博士を訪問したとき、どのようにして化石の古さを決めるのかを質問しました。博士は「客観的なデータなどない。私の主観だ。」と答えたそうです。実際、後に創造論を信じるようになったアメリカのゲーリー・パーカー博士が、岩石の放射性同位元素測定を数人の人々と行なった時、算定が各々で数百万年も異なっていたと言っています(G・パーカー「進化から創造へ」聖書と科学社、p.26,27)。それはまさに、放射性同位元素による年代はいつも一致しないことを示しています。
 カリフォルニアのサンディエゴにある創造調査研究所の所長、ヘンリーM・モーリス博士は「創造の科学的論証」の中で、70の異なる方法による地球の年代決定を記しています。各方法による年代はまちまちで、どれを信じたらいいのか分かりませんが、その中のひとつである地球の地磁気の崩壊による年代測定法を紹介しましょう。アメリカ空軍士官学校科学教授ウォルター・ブラウン博士によると、地球の年齢は2万5千年以前にさかのぼれない。なぜなら、今の地磁気の減衰割合を逆算したら、強力な地磁気を生ずる電流のため、地球は溶けてしまうだろうから、と言っています。また、アメリカ国務省の刊行物によると、地磁気の減衰は百年に5%で今から二千年後、西暦3991年には消滅するであろうと警告しています。

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8.Q.生命は長い時間をかけて発生したのではありませんか?

 生物の細胞は目では見えないほど小さなものですが、一個の細胞の中にたくさんのメカニズムを持っています。細胞の核の中に、遺伝情報を持ったDNAというものが入っています。この情報でそれぞれの動植物固有のタンパク質を合成するのです。ちょうどテープレコーダーが、テープに記録されている信号を読みとって、声にしていくのと似ています。

 最近、驚くことに、たった一つの羊の体細胞から、もとと全く同じ羊を作り出すこと(クローン実験)に成功しました。その結果、一つの体細胞の中のDNA遺伝子に、その生物全部を組み立てる情報が入っていることが分かりました。針の先より小さな細胞の中の核の中にです…。一体誰が組み込んだのでしょう。この精巧なメカニズムが、進化論の言うように自然に発生する可能性は、確率上ほとんどゼロであることが科学者の計算で明らかにされています。


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9.Q.学校で「事実」として教えられている進化論をどうして非科学的と言うのですか?

 進化論は「存在は偶然による」という証明されていない仮説の上に成り立っています。しかし、ミクロの世界の精巧さが明らかになるにつれて、数学の確率からだけでも「偶然」は成り立たないということが分かってきました。細胞の中で、アミノ酸が「偶然」にタンパクになるだけでも大変な確率が必要なのです。例えば、180のアミノ酸が4種類並んでタンパクになる場合でもまず一つ違ってもダメです。その確率は地球の年齢をどんなに長くしても無理だそうです。あまりにも精巧にできているからです。以前は無神論に立つ宇宙物理学者だったフレッド・ホイル卿が自らの立場を捨てて創造論的見解を受け入れるきっかけになったのは、細胞が偶然できるという確率を計算してみた時のことです。その結果を彼は、偶然によって生命が発生したと主張することは「竜巻が鉄クズ置き場のゴミを巻き上げたら、偶然ジャンボ機ができたというようなものだ」と語っています。
 「人間はどこから来たのだろうか」という疑問をめぐって、人間は長い時間をかけ、自分たちの起源を探求してきました。進化論はそのひとつの仮説なのです。「仮説」と言う理由は、その過程を実験室で再現し、実証することがほとんど不可能だからです。それにも関わらず、教科書等で、進化の要因は説明できないが「事実」だとして教えているのは問題です。

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10.Q.進化は気の遠くなるくらいの時間をかけて成し遂げられたのでしょう?

 地球の年齢は一般には30億年程で、生命は約12億年前に発生したと言われます。これを分かり易くするためにこの数字を1年に割り当てて考えてみましょう。すると、12億年というのは全く何も知られていない半年の後、7月に入って生命が誕生したということになります。9月半ばに陸上生物が現れ、ようやく爬虫類が現れるのは11月に入ってからです。しかし、12月に入っても中生代は終わらず、哺乳類の優勢がはっきりするのは12月の最後の週の初めに当たります。そして進化論が主張するサルの急速な分化は12月31日の午後8時頃で、原始人類が出現したとされる百万年前から現代までは、わずか最後の1〜2分の出来事になります。人類という精密な生物の進化がこのように、異常なほど加速度的に起こったとすることは、進化論者達自身を当惑させています。

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