11.Q.動植物の基本的枠組みがどこか似通っているのは進化の証拠だと思いませんか?

 実際、人間の胎児の発生の姿は、他の動物の胎児と似ていますし、植物に根や幹・葉があるさまはお互いに似ています。しかし、建物にたとえると、犬小屋→木造平屋→鉄筋コンクリートと次第に「進化」していくものではありません。それぞれがその種類、用途に応じて「造られる」のです。

 現在の科学では、人間の精子も卵子も「人間のもの」として、はっきり確認できます。人間の胎児はどのような発育段階においても、魚の呼吸機構のような「えら穴」はありません。人体の180もの痕跡器官と言われていたものも、現代科学によってそれは全部私達の体に重要なホルモン分泌線であることが判明しました。動植物の作りが似ているのは、同じ造り主による、同じような材料によるからなのでしょう。


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12.Q.化石が存在すること自体が、生物進化の証拠ではありませんか?

 化石がどのようにしてできたかについて、進化論では堆積土砂中に動植物が埋没し、長時間かけて石化し形成されたと説明します。従って、進化論によれば、下の方から出てくる化石は当然古く、上の方から出てくる化石は新しいということになります(いわゆる、年代決定の「標準化石」)。

 しかし、死んだ動植物はすぐに腐敗するか、他のものに食べられてしまい化石にはなりません。化石になる条件としては、大量の土砂に急激に埋められ、圧力をかけられて、腐る間もなく固化する必要があります。また多くの場所で、化石の混在や地層の転倒、飛び越しが観察されます。全世界で見られるこうした事実は、創世記の記録しているノアの時代の大洪水 (創世記6-9章)のような全世界的激変があったことを示すものです。


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13.Q.自然界に激変があったのですか?

 進化論も創造論も、今あるこの世界が初めから今と同じ形で存在してきたとは考えていません。しかし、進化論が考える変化の速度と、創造論が考える変化の速度とは違っているのです。

 進化論は、春夏秋冬が毎年変わらずに繰り返される様を見て、その変化の緩慢さから、現在の形を取るまでには徐々に何億年もかかったと考えます。これに対して創造論は、ノアの洪水に見られるように、世界は昔から今のようであったのではなく、超自然的な激変によって変化し、今日のようになったとするわけです。

 詩篇104:5-8には、大洪水によって地層ができ、そのあとで洪水の消滅と共に、大激変によって造山運動が起こったという順が記されています。


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14.Q.では、世界各地で化石で発見されている恐竜を聖書ではどう説明するのですか?

 聖書は天地創造を語りますが、その後にすぐ人間の歴史を語り、生物考古学上その存在が化石によって証明されている恐竜について、何も語っていないように見えます。しかし、聖書を注意深く読むと、「ワニ」等についての奇妙な記述がヨブ記40章以下にあります。「その息は炭火をおこし、その口からは炎が出る」(ヨブ41:21)。「剣がこれを撃ってもきかない、槍も矢ももりも用をなさない」(:26)。 実はこの描写は原語ではレビヤタンという生物についてのものですが、和訳では「ワニ」とされているのです。口から炎が出るというのは、草食動物の腸内発酵で可燃性ガスが発生することが知られています。こうした記述は創造論の立場からは、聖書にある恐竜の存在記録であると言われています。

恐竜について特に解説しているホーム・ページ

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15.Q.では、進化の系統樹はどう考えたらよいのですか?

奥山実氏の明快な説明をご紹介しましょう:
“進化論者達が勝手に作り上げた系統樹によれば、恐竜の出現は2億1300万年前、人間は200万年前なので、少なくとも2億年の差があり、人間と恐竜は一緒のはずがないことになる。しかしこの系統樹は、学問的根拠が極めて薄弱であり、進化論学者の間でも大きな問題となっている。日高敏隆教授も無批判に系統樹を受け入れている事に対して、専門家として不満を表明し(「動物の生きる条件」玉川選書、p.174)、大英自然史博物館も系統樹を使用しないことにしている。大英博物館といえば、世界最古の最も世に聞こえた博物館で、「この博物館がダーウィニズムから手を引き始めた今、ダーウィニズムに葬送行進曲が奏でられはじめたのだ」とヒッチングは語っている。科学に忠実な人は進化論などやっておれないのである。”

(奥山実「悪霊を追い出せ」暁書房、p.245)


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16.Q.創造論について、更に学べる資料やホーム・ページを教えて下さい。


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以下の本を参考にさせていただきました。


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