46   バルテマイ (話そう40 2006.08.19第一礼拝)
イエスさまと話そう40
『バルテマイ』 マルコ 10:46-52
 
今週の聖書箇所は、盲目(だった)の男・バルテマイです。
この箇所から、「明確な求め」をテーマにメッセージしたいと思います。
 
私がブラジルに来たのは、次のきっかけからでした。
ロスアンゼルス旅行での帰りの飛行機の中、私は1人の日系ブラジル人に出会いました。
それまで、ブラジルに日系人がいることを知らなかった私は、帰宅途中の新幹線の中でこう祈りました。
「神様、私がブラジルへ伝道者としていくのなら、何かしるしをください」
神様は誠実な方です。
帰宅後すぐに神様は、はっきりとわかるしるしをくれたのです。
 
その後も、何度も挫折しそうになった私のために、神様は祈りに誠実に答え続けてくれました。
きっかけは、新幹線の中の祈りでした。
私は、「ブラジルに行くことなんかないだろう」と思って、うかつに祈ってしまったのです。
新幹線の中の、「うかつな祈り」が、「神様の誠実な答え」によって実を結んだのです。
私はこれを、「うかつな祈りの法則」と読んでいます。
うかつな祈りが、神様の誠実な答えによって実を結び、喜びの人生が始まるのです。
これは私だけではなく、多くの伝道師や牧師、キリスト者にとって共通の経験ではないでしょうか。
 
この「うかつな祈りの法則」の秘訣こそが、明確な求めなのです。
バルテマイの求めは、次の3点において明確でした。
第1点 相手が明確…「ダビデの子のイエスさま。」(47,48節)
第2点 気持ちが明確…「あわれんでください。」(47,48節)
第3点 内容が明確…「目が見えるようになることです。」(51節)
以下、順に見ていきましょう。
 
第1点 相手が明確…「ダビデの子のイエスさま。」(47,48節)
彼は明確にイエスさまに対して求めました。
しかし、彼はイエスさまを完全に理解していたわけではありません。
むしろ、ほとんど知っておらず、間違えた理解しかしていなかったことでしょう。
ただ一つ、彼は次のことを知っていました。
イエスさまは信頼するに足る人、愛ある人、力ある人である。
これで十分なのです。
イエスさまと私たちとの出会いは、神学や哲学の探求の末にあるのではありません。
そうではなく、人格としてのイエスさまとの出会いが大切なのです。
「私の救いのために、十字架でいのちを捨てた神の子」それだけでいいのです。
 
第2点 気持ちが明確…「あわれんでください。」(47,48節)
彼は本当の気持ちを隠さずに述べました。
これが大切なことです。
 
これとは逆に、本当の気持ちを隠す言葉として「なんで、・・・?」があります。
たとえば、「なんで、イスに座って足をブラブラさせているの?」という問いは、
「イスに座って足をブラブラするのをやめましょう」という本当の気持ちが隠されてしまった言葉なのです。
違う気持ちで発した問いかけなので、相手からの返事に満足できないのです。
 
本当の気持ちを隠すことが習慣になると、ついには、本当の気持ちが見えなくなります。
私たちは、自分の本当の心や気持ちを表す訓練をすべきです。
これは、自分自身を探すことでもあります。
 
また、ここでバルテマイが「あわれんでください」と求めたことは、相手(イエスさま)の人格を正確につかんでいる証拠でもあります。
 
第3点 内容が明確…「目が見えるようになることです。」(51節)
求めの内容が明確なら、神様の答えも明確に受け取りやすくなります。
求めが不明確では、答えが何かをつかみ損なってしまいます。
神様は自由な方ですから、いろいろな方法で、私たちに答えます。
人を通して、話や本を通して、環境を通して等々。
明確に神様からの答えをつかみたいものです。
もちろん、不完全な私たちは、誤解や曲解もあるでしょう。
求めていたことの逆の答えの場合もあるでしょう。
しかし、確かなことは、神様は私たちへの最善を用意してくださっているということです。
 
明確な求めと明確な答えから、感謝の人生が始まります。
「なんで?」からは、なかなか始まりません。
あなたの本当の気持ちに、たましいの叫びに、神様の愛を注ぎましょう。
それは人生を変えるエネルギーです。
そのとき、感謝があなたの人生を変えるのです。
 
バルテマイはどうなったでしょう。
すると、すぐさま彼は見えるようになり、イエスの行かれる所について行った。(52節)
彼は強制されたわけではなく、自発的にイエスさまについて行きました。
神様が私たちに求めているのは、奴隷としてではなく、自由人として神様とともに生きることです。
喜びにあふれて、神様の愛の中に生きることです。
もちろん、これはバルテマイだけの話ではありません。
あなたの明確な求めの先に、あなたのための喜びの人生が用意されているのです。
 
 
あなたの心の願いを、神様の前に出しましょう。
あなたのたましいの求めを、神様に叫びましょう。
神様は、はぐらかす方ではありません。
完全なる愛をもって、あなたにこたえます。
明確な求めと誠実な答え、
それがあなたに、感謝と喜びの人生をプレゼントします。
 
あなたのためにお祈りしています。



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