1   喜びの年 (元旦礼拝 2005.01.01)
いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。
ピリピ人への手紙 第4章4節 (2005年 年間聖句)
 
皆さん、あけましておめでとうございます。
今年も、ともに御言葉を分かち合うことができることを感謝します。
 
ピリピ人への手紙は、パウロがピリピの教会あてに書いた書簡です。
この書簡は聖書の中で「一番美しい書簡」、「一番人情味あふれる書簡」あるいは、「喜びの手紙」などと称されることもあります。
また、今年度のサンパウロゴスペルハウスの年間聖句である第4章4節は、この書簡の中でも最も有名な聖書箇所ではないかと思われます。
 
この手紙は、パウロが獄中で書いたものです。
パウロは捕われの身となって、来たるべき死、避けようのない死の前にあってこの手紙、喜びの手紙を書いたのです。
聖書には、新約聖書と旧約聖書を合わせて747回の「喜」という文字が書かれています。
そのうち、この短い書簡の中には17回です。(新改訳聖書・坂本調べ)
彼は、絶望的な状況の中で、喜びの手紙をしたためたのです。
一体、何が彼をそこまでさせたのでしょうか。
その喜びの秘訣は何だったのでしょうか。
 
ギネスブックに載っている、笑顔を保ち続けた人の記録を知っていますか。
なんと10時間と5分の間、笑顔を保ち続けた人がいたのだそうです。
ですが、10時間と5分後、その人はついに力尽きて顔から笑顔が消えたのです。
しかし、聖書が要求するのは、この様なつくり笑顔ではありません。
また、カラ元気でもありません。
本当の心の底からの喜びを要求しているのです。
 
ガラテヤ人への手紙第5章22節-23節には、次のように書いてあります。
しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。
 
愛は神様からのプレゼントです。
私たちの愛は、不十分な私たちの中からしぼり出した不十分な愛ではなくて、神様からの愛を受けて、それを反射するだけです。
これが、2004年の礼拝メッセージの中心テーマでありました。
そして、神様の愛を受けた私たちに、はじめに要求されるのが、喜びなのです。
なので、御霊の実の中で2番目にあるのが喜びなのです。
 
この喜びの秘訣は簡単です。
それは「主にあって」です。
これは、神様を知ったからということではありません。
また、神様に従ってということでもありません。
英語では in the Lord ポルトガル語では no Senhor と書いてある通り、神様の中でということです。
神様の無限大の愛の中にあって、喜びなさいということです。
 
私たちは、どんな環境にいるのかよりも、誰と共にいるのかが感情を大きく左右します。
たとえば、愛し合う人たちは、どんな場所にいたとしても、2人でいるということが嬉しいですね。
逆に、とてもいい環境いいたとしても、気に食わない人が一緒にいたとしたら、本当にリラックスできるものではありません。
 
ここでの喜びの秘訣は、イエスさまと共にいて、イエスさまの愛の中で十分に愛を受けて、その中で喜ぶということです。
そういう前提のもとで、「喜べ」と命令しているのです。
神様は命令しっぱなしの方ではありません。
私たちを奴隷のようには扱いません。十分に準備してくださって、その上で、命じられるのです。
なぜなら、神様は私たちの不十分さや弱さをよくご存知だからです。
 
喜びすぎて他人を不愉快にする事があります。
これは私にはたびたび起こる悲しい出来事です。
しかし神様は私たちに命じられます。
「いつも喜びなさい」
その人の不愉快な感情は一時的なものです。
本当にその人が疲れたとき、喜びが必要なとき、きっと神様からの喜びを抱えて大喜びしている人生は、その人を力づけるはずです。
それで、私はこりずに喜び続けるのです。
 
2005年をサンパウロゴスペルハウスは『喜びの年』と名づけました。
神様の愛の証書である聖書には、747回の喜びが私たちに保証されているのです。
下手な語呂合わせで申し訳ないですが、747回、74(無し)に7(な)らない喜びです。
大いに喜びましょう。喜びに満たされた年にしましょう。
 
神様はあなたに、愛をくださいました。
イエスさまは十字架の上で、愛を証明しました。
あなたが愛を知るためです。
そしてあなたが、喜びに満たされるためです。
それは、決して無しにならない喜びです。
さあ、大いなる喜びをもって、この一年をはじめましょう。
 
あなたのためにお祈りしています。



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