07年 2月25日
「キリストの模範」
ペテロの手紙第一 2章18〜25節
『道具』扱いであった『奴隷』や『しもべ』を『高価で尊い』『人間』
として扱うこと。これが当時の人たちの感覚としては爆弾発言に
近いものであったことを、現代人である私たちはどれほど実感
できることだろう。その『しもべ』に当ててペテロが呼びかける。
不当な苦しみを『神の前における良心のゆえに』こらえるのなら、
それは神に喜ばれることなのだと言う。ペテロはその根拠を
イエスご自身の生き方に求める。神の子であるイエスは、私たち
全ての王の王、主の主であると同時に、『しもべ』なるお方なのだ。
私たちに仕えるためにこの地上に来られたキリスト。『奴隷』や
『しもべ』にさえ仕えるほどに身を低くされた神の子! この教えに
当時のしもべたちがどれほど慰められ励まされたことだろう。
私たちもまたこのキリストの足跡に従うようにと勧められているのだ。