08年 2月24日

「万物の終わりに備えて」
ペテロの手紙第一 ４章７〜１１節

連日世界的な異常気象が報道されている。地球温暖化ということばが
不気味に世界の終末の前兆に聞こえてくる。人々は、この地球規模の
異常事態のメカニズムの解明をし、それに少しでも歯止めをかけようと
知恵を出し合う。聖書における世界の終末（万物の終わり）の前兆の
描写は様相が違う。人を惑わすものが現れ、多くの人々が敵対関係に
陥る。キリストを信じる者は、すべての国の人々に憎まれる。人々は
互いに憎みあい、つまずきあい、裏切りあう。不法がまかり通り、人々の
愛は冷え込む。神の目を通してこの世界を見るとき、終末とは人がその
ような状態に陥っている時なのだ。だからこそ、ペテロは愛する人々に
互いに愛し合うよう勧める。そして失われた神との親しい交わりの回復
のために、イエスはこの地上につかわされたのだ。イエス・キリストこそ
救い主と信じる信仰。これこそ万物の終わりに備える人のあり方なのだ。

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