09年 5月31日

「失望に終わらないのは」　
ローマ人への手紙　５章1〜1１節

ペンテコステはキリストが復活してから50日目に聖霊が与えられた日の出来事です。
旧約聖書の時代にも、過越祭から7週後の50日目に小麦の収穫を祝っていました。
過越祭はイスラエル民族が奴隷としてエジプトで生活していた時、子羊の血が
ドアに塗られている家以外の幼い子供が一夜にして死んでしまい、王は奴隷を
解放せざるおえなくなり、エジプトから脱出したことを祝う祭りです。この神の
なさった奇跡にある子羊の血は、イエス・キリストの流された血と重なります。
イエスは自分が去った後、もう一人の助け主が来ることを弟子達に伝えていました。
それが聖霊です。聖霊に満たされた12人の弟子は堂々とイエスがメシアである
ことを語り、その日3000人が信じました。十字架刑で散り散りになった弟子が
力強く歩み始めたのです。
今、私たちは、このもう一人の人を見ることはできません。しかし、聖霊なる神は、
静かに秩序をもって私たちに働きかけてくださっています。神の愛が私たちに
注がれていることを感じるので、あらゆる結末にも続きがあり、私たちはときに
苦しみ、喜び、変えられない事にもがくことがあっても、あるとき、神の導きの中で
失望に終わることなく生きてきたと分かるのです。
(KT)

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