10年 6月13日
「復讐と愛」
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マタイの福音書5章38〜40節
マタイ5章38節の「目には目で、歯には歯で。」(→出エジプト記21章24節)という
文言は、元来、傷害罪に対する裁判官の判決と刑罰執行の基準でした。
古代バビロニアのハムラビ法典にも記されていますが、個人的な復讐や集団的
なリンチを奨励したり、認めたりしていることばではありません。モーセによるこの
規定の主な目的は、私たち人間の復讐心による報復の行き過ぎを制限し、
社会の秩序を維持することにありました。しかし、昔の人々も現代の人たちも、
加害者に対して、何らかの形で復讐をし、報復をしたいと思う傾向を持っています。
復讐は復讐をもたらします。復讐は決して平和を生み出しません。平和をもたらす
ものは、復讐ではなく、愛です。敵対する者をも愛し、逆らい続けてきた罪人の
ために、ご自分の生命を犠牲とし、あの十字架の上で死んで下さったキリストが、
私たちに愛を与え、愛を教えて下さいました。赦されるはずのない私どもを赦し、
愛されるはずのない私たちを愛して下さいました。だから、あのヨハネ、若い時
には「雷の子」という渾名の付いていたヨハネも私たちに勧めているのです。
→ヨハネの手紙第一4章7〜11節
"愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、
私たちもまた互いに愛し合うべきです。"_____________________
(S.G)
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