今日のできごと
2021/1/19(火)
教会の中庭の白梅の開花(13:43)
地域牧師の早天祈祷会
今朝は、地域の牧師の早天祈祷会が開かれました。
アブラハムが、ロトを救出した戦いの場面のメッセージでした。
1.ソドムの王たち5人の王は同盟を結んだ
1.1 ケドルラオメル連合軍対ソドムの王たちの同盟軍
創世記14章1〜3節の王たちの対立関係を表にすると、次のようになります。
支配側 |
VS |
被支配側 |
シンアルの王 |
アムラフェル |
← VS → |
ソドムの王 |
ベラ |
エラサルの王 |
アルヨク |
ゴモラの王 |
ビルシャ |
エラムの王 |
ケドルラオメル |
アドマの王 |
シンアブ |
ゴイムの王 |
ティドアル |
ツェボイムの王 |
シェムエベル |
|
|
ツォアルの王 |
ベラ |
ケドルラオメルに支配されていた、ソドムの王をはじめ5人の王たちは
シディムの谷(塩の海)で同盟を結びます。
そして、ケドルラオメルに対して戦いを挑むことになるのです。
ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、
アドマの王シンアブ、ツェボイムの王シェムエベル、
ベラ、すなわちツォアルの王と戦ったとき、
これら五人の王は皆、シディムの谷、すなわち塩の海で同盟を結んだ。
創世記 14章2〜3節
1.2 同盟を結ばなければならない程、ケドルラオメル連合軍は強かった
なぜ、5人の王たちが同盟を結ぶことになったのでしょうか?
それは、エラムの王ケドルラオメルの連合軍が次々と進軍して
その地の民を打ち取っていき、いよいよ自分たちが危うくなってきたからでした。
彼らは十二年間ケドルラオメルに支配されていたが、
十三年目に背いたのである。
十四年目に、ケドルラオメルとその味方の王たちが来て、
アシュテロト・カルナイムでレファイム人を、
ハムでズジム人を、シャベ・キルヤタイムでエミム人を、
セイルの山地でフリ人を撃ち、荒れ野に近いエル・パランまで進んだ。
彼らは転進して、エン・ミシュパト、すなわちカデシュに向かい、
アマレク人の全領土とハツェツォン・タマルに住むアモリ人を撃った。
そこで、ソドムの王、ゴモラの王、アドマの王、ツェボイムの王、
ベラすなわちツォアルの王は兵を繰り出し、
シディムの谷で彼らと戦おうと陣を敷いた。
創世記 14章4〜8節
1.3 向かうところ敵なしのケドルラオメル連合軍
ケドルラオメル連合軍の進軍
No. | 地域 | 民族 | 結果 |
1 |
アシュテロト・カルナイム |
レファイム人 |
撃った |
2 |
ハム |
ズジム人 |
撃った |
3 |
シャベ・キルヤタイム |
エミム人 |
撃った |
4 |
セイルの山地 |
フリ人 |
撃った |
5 |
荒れ野に近いエル・パラン |
|
進む |
6 |
エン・ミシュパト(カデシュ) |
|
向かう |
7 |
アマレク人の全領土 |
アマレク人 |
撃った |
8 |
ハツェツォン・タマル
|
アモリ人 |
撃った |
彼らは、向かうところ敵なしの様相を呈していました。
6つの地域において、ことごとく勝利を手中に治めているのです。
極めて強力な部隊であったことが、伺い知れます。
2.ソドムの王たちは敗走しロトも連れ去られた
2.1 ソドムとゴモラの王は天然アスファルトの穴に落ちた
5人の王たちは同盟を組みはしましたが、やはりケドルラオメル連合軍には及ばず
ソドムの王たちは、敗走することになります。
ソドムとゴモラの王は逃げるとき、天然アスファルトの穴に落ちたといいます。
シディムの谷には至るところに天然アスファルトの穴があった。
ソドムとゴモラの王は逃げるとき、その穴に落ちた。
残りの王は山へ逃れた。
創世記 14章10節
2.2 ロトも連れ去られた
ソドムが負けるということは、そこに住んでいたロトの身も
危険にさらされた、ということになります。
ロトもケドルラオメル連合軍に、財産もろとも連れ去られることになりました。
ソドムとゴモラの財産や食糧はすべて奪い去られ、
ソドムに住んでいたアブラムの甥ロトも、
財産もろとも連れ去られた。
創世記 14章11〜12節
2.3 アブラハムにロトのことが伝えられた
ロトが連れ去られたことは、アブラハムの耳にも届きました。
逃げ延びた一人の男が、アブラハムのもとに来てそのことを知らせたのです。
逃げ延びた一人の男がヘブライ人アブラムのもとに来て、そのことを知らせた。
アブラムは当時、アモリ人マムレの樫の木の傍らに住んでいた。
マムレはエシュコルとアネルの兄弟で、彼らはアブラムと同盟を結んでいた。
創世記 14章13節
3.アブラハムは立ち上がり追跡し勝利を治めた
3.1 アブラハムは立ち上がった
これを聞いたアブラハム(当時はまだアブラムという名前)は
彼の家で生まれた奴隷で、訓練を受けた者318人を召集します。
アブラハムはその318人と共に、ケドルラオメル連合軍を追跡します。
アブラムは、親族の者が捕虜になったと聞いて、
彼の家で生まれた奴隷で、訓練を受けた者三百十八人を召集し、
ダンまで追跡した。
夜、彼と僕たちは分かれて敵を襲い、ダマスコの北のホバまで追跡した。
創世記 14章14〜15節
3.2 アブラハムは見事に勝利した
アブラハム達は、夜に二手に分かれて奇襲攻撃を仕掛けます。
アブラムはすべての財産を取り返し、
親族のロトとその財産、女たちやそのほかの人々も取り戻した。
創世記 14章16節
そして、見事にすべての財産を取り返し、
親族のロトとその財産、女たちやそのほかの人々も取り戻すことに
成功します。何と、ケドルラオメル連合軍に勝利してしまうのです。
アブラムがケドルラオメルとその味方の王たちを撃ち破って帰って来たとき、
ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷まで彼を出迎えた。
創世記 14章17節
3.3 神が敵をアブラハムの手に渡された
5人の王の同盟軍でさえ勝てなかった、ケドルラオメル連合軍を
アブラハムと、その318人の奴隷たちで撃ち破ったのです。
アブラハムは、穴に落ちていたソドムの王に出迎えられます。
そして祭司メルキゼデクからも、祝福の言葉を受けるのです。
いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、
パンとぶどう酒を持って来た。彼はアブラムを祝福して言った。
「天地の造り主、いと高き神に
アブラムは祝福されますように。
敵をあなたの手に渡された
いと高き神がたたえられますように。」
アブラムはすべての物の十分の一を彼に贈った。
創世記 14章18〜20節
メルキゼデクは、
「敵をあなたの手に渡されたいと高き神がたたえられますように。」
と言っています。
「敵を撃ち破ったアブラハムが...」ではなく
「敵をアブラハムの手に渡された、いと高き神が...」なのです。
アブラハムが勝ったのですが、それは神が敵を彼の手に渡されたからなのです。
むすび.神が働かれれば、どんなに強い敵にも勝利できる!
ケドルラオメル連合軍に、レファイム人も、ズジム人も、エミム人も、
フリ人も、アマレク人も、アモリ人も、ソドムの王も、ゴモラの王も、
アドマの王も、ツェボイムの王も、ツォアルの王も勝てなかったのです。
しかし、このようにきわめて強力だったケドルラオメル連合軍も、
訓練は受けていても、実戦を積んでいたわけではなかった
アブラハムの奴隷たち318人に、いとも簡単に負けてしまったのです。
神が、敵をアブラハムの手に渡されたというのは、
そういう勝利を与えられた、ということなのです。
私たちも大丈夫です。恐れることはありません。神が勝利を与えて下さるのです。
【今日の聖書】
彼はアブラムを祝福して言った。
「天地の造り主、いと高き神に
アブラムは祝福されますように。
敵をあなたの手に渡された
いと高き神がたたえられますように。」
アブラムはすべての物の十分の一を彼に贈った。
創世記 14章19〜20節