滅ぼすのではなく救う
イエスはエルサレムに向かうため、サマリアを通過されようとされました。
そこで、使いの者たちをサマリアの村に遣わします。
イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固められた。
そして、先に使いの者を出された。
彼らは行って、イエスのために準備しようと、サマリア人の村に入った。
ルカによる福音書 9章51〜52節
けれども、サマリアの村人はイエスがエルサレムに行こうとしていたので
イエスを、歓迎しませんでした。
しかし、村人はイエスを歓迎しなかった。
イエスがエルサレムを目指して進んでおられたからである。
ルカによる福音書 9章53節
ヤコブとヨハネは、村人の対応に腹を立て
「天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と語ります。
弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、
「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。
ルカによる福音書 9章54節
しかしイエスは、彼らを戒められるのです。
イエスは振り向いて二人を戒められた。
ルカによる福音書 9章55節
ヤコブとヨハネの態度は、明らかに間違っていました。
イエスが救おうとしていた人々を、焼き滅ぼそうと考えたからです。
イエスは彼らに対して、正しく戒められています。
確かにサマリアの村人たちの対応は、良くないものでした。
しかし、だからと言って復讐心に燃えて「天から火を下して...」
というのは、更にそれに輪をかけた悪になってしまいます。
悪に対して悪に報いてはならないのです。
悪に対しても、善で報いなければならなかったのです。
それには、大きな忍耐力が必要となってきます。
【今日の聖書】
弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、
「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。
イエスは振り向いて二人を戒められた。
ルカによる福音書 9章54〜55節