今日のできごと


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2025/4/23(水)

 

悪から救い出したまえ

1.世には悪が蔓延している

 イエスは、弟子たちに対してこう言われています。

 「わたしはあなたがたを遣わす。
  それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。
  だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
 マタイによる福音書 10章16節

 弟子達を遣わすのは、「狼の群れの中に羊が遣わされるようなものだ」と言われています。
 イエスの弟子達は、世の中にあって狼の群れの中の羊だったのです。
 普通ならばひとたまりもありません。すぐに食べられてしまったはずです。

 確かに弟子のヤコブは、ヘロデ王の手にかかって剣で殺されてしまいました。
 ペトロも、牢に入れられて殺されるところでした。
 当時の世界は、まさに弟子たちにとって狼の群れのようなものでした。

2.人の力では悪に勝つことはできない

 弟子のヤコブは、あっさりとヘロデ王に殺されてしまっています。

 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、
 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
 使徒言行録 12章1〜2節

 ヤコブの力では、ヘロデ王の殺人命令に打ち勝つことはできませんでした。
 ペトロも、あっさりとヘロデ王の手によって捕らえられ投獄さてしまっています。

 ヘロデはペトロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。
 過越祭の後で民衆の前に引き出すつもりであった。
 使徒言行録 12章4節

 世の中の悪に対して、人間一人の力はあまりにも弱すぎるのです。

3.神の力によって世の悪から救い出される

 ペトロは神が遣わされた天使によって、獄から救い出されました。
 ペトロではなく、神の力がそこに働いていたのです。
 神の力によって、ペトロは助け出されたのです。

 すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。
 天使はペトロのわき腹をつついて起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った。
 すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。
 使徒言行録 12章7節

 神が働かれる時、どうしようもない悪の力から、私達は助け出されるのです。
 そのために、当時のエルサレムの信徒たちはマルコの家に集まって祈っていました。
 ひとつになって熱心に祈ったのです。

 こうして、ペトロは牢に入れられていた。
 教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。
 使徒言行録 12章5節

むすび.神の助けを求めて祈る

 当時の世界に限らず現代社会においても、悪は世に蔓延しています。
 直接的な殺人は行われていなくても、間接的な殺人はいたる所で行われています。
 精神的な圧迫で人を追い詰めることなど、日常茶飯事なのです。

 姦淫も、盗みも、嘘も、暴力も、世に満ち溢れています。
 しかもどんどんと、エスカレートしていっているのです。
 私ひとりの力では、どうにも対抗できないレベルなのです。

 私達は、蛇のように賢く、鳩のように素直になる必要があります。
 真の賢さは、神の力強さを知ることにあります。
 賢く神の強さをわきまえ知り、神に願うのです。

 神の言葉を素直に受け入れ、素直に神に祈るのです。
 「わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。」
 自分の弱さを認め、神の力強さに信頼を置き、神の守りと助けを願い求めて祈るのです。

 【今日の聖書】
 わたしたちを誘惑に遭わせず、
 悪い者から救ってください。』
 マタイによる福音書 6章13節


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