今日のできごと


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2025/5/6(火)

 

罪の自覚しか生じない

 モーセの時代、神が人にどう生きていくべきか律法を提示され
 人にその律法通りに生きるように、命じられました。
 律法の土台ともいえるモーセの十戒は、以下の通りです。

 「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。
  あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。

  あなたはいかなる像も造ってはならない。
  上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、
  いかなるものの形も造ってはならない。
  あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。
  わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。
  わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、
  わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。

  あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
  みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。

  安息日を心に留め、これを聖別せよ。
  六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、
  あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。
  あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、
  あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。
  六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、
  七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。
  あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、
  主が与えられる土地に長く生きることができる。

  殺してはならない。

  姦淫してはならない。

  盗んではならない。

  隣人に関して偽証してはならない。

  隣人の家を欲してはならない。

  隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。」

 出エジプト記 20章2〜17節

 イスラエルの民は、この律法を行うように決断するのですが続きませんでした。
 与えられた神の基準に適う人は、ひとりもいなかったのです。
 律法を完全に行える人は、誰一人いませんでした。

 律法を完全に行おうとすればするほど、それができない自分に気付くのです。
 そして、自分自身の罪深さを示されてゆくのです。
 律法を行って神の前に正しい者とされようとしても、それがまったくできないのです。

 律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないのです。
 律法を完璧に行うことが、できないからです。
 学校では正しいことをするよう教育されますが、元々誰もそれができないのです。

 どうしても正しい事ではなく、悪い事を考えそれをしてしまうのです。
 そして、「自分はなんて悪い人間なんだ」と罪悪感に悩まされるのです。
 良い事正しいことを教えられても、それができずにただ罪の自覚しか生じないのです。

 【今日の聖書】
 なぜなら、律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないからです。
 律法によっては、罪の自覚しか生じないのです。
 ローマの信徒への手紙 3章20節


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