もしお前が正しいのなら
カインとアベルの兄弟の、神に対する姿勢はその献げ物に表れています。
カインは、神に対して正しい献げ物をささげませんでした。
一方アベルは、神に対して正しい献げ物をささげていました。
それゆえ主なる神は、アベルとその献げ物に目を留められましたが、
カインとその献げ物には、目を留められませんでした。
カインの献げ物が、神に対して正しくなかったからです。
カインの献げ物がなぜ神の前に正しくなかったのかは、聖書に記されていませんが
カインの献げ物が正しくなかったということは、神の語られた言葉からわかります。
「もしお前が正しいのなら」と、神はカインに語られているのです。
主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。
もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。
正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。
お前はそれを支配せねばならない。」
創世記 4章6〜7節
カインの神に対する姿勢は、正しい姿勢ではありませんでした。
神の前に正しくないことを、平然とやってのけるという姿勢です。
神を畏れる姿勢では、ありませんでした。
神に対して、正しいことをきちんと行うというのではなく
神に対してであっても、「いい加減で、ちゃらんぽらんで、中途半端」に行なっていたのです。
その罪を、カインは悔い改める必要があったのです。
【今日の聖書】
さて、アダムは妻エバを知った。
彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
彼女はまたその弟アベルを産んだ。
アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。
アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。
主はアベルとその献げ物に目を留められたが、
カインとその献げ物には目を留められなかった。
カインは激しく怒って顔を伏せた。
主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。
もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。
正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。
お前はそれを支配せねばならない。」
創世記 4章1〜7節