それを支配せねばならない
カインが支配しなければならなかったのは、自分の心でした。
カインの心の中は、神に罪をずばり指摘されたため怒りに燃えていました。
弟に対する嫉妬心も、湧き上がっていました。
カインは、そのような「心の中の罪に自分を委ねる」のではなく
「罪を捨て去る決断」をこそ、するべきでした。
妬みは殺意につながり、殺意は殺人につながっているのです。
私たちが本当に支配しなければならないのは、他人ではありません。
自分自身の心です。自分の心をこそ、支配しなければならないのです。
カインは、それをすることができませんでした。
カインは自分の心の罪のままに、間違った判断と間違った決断をして
最終的に、間違った行動である殺人を犯してしまったのです。
私たちは、罪に身をゆだねてはなりません。その結果が極めて悲惨だからです。
【今日の聖書】
主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。
もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。
正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。
お前はそれを支配せねばならない。」
創世記 4章6〜7節