今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年  去年  トップへ  更新
2025/8/11(月)

 

獄中書簡

1.パウロは獄中から手紙を書いている

 エフェソの信徒への手紙とフィリピの信徒への手紙、
 コロサイの信徒への手紙とフィレモンへの手紙の4つのパウロ書簡は
 パウロが獄中で書いたと、言われています。

2.エフェソの信徒への手紙の例

 たとえば、エフェソの信徒への手紙の6章20節では
 「わたしはこの福音の使者として鎖につながれています」
 とパウロは語っています。

 わたしはこの福音の使者として鎖につながれていますが、
 それでも、語るべきことは大胆に話せるように、祈ってください。
 エフェソの信徒への手紙 6章20節

 文字通り、パウロは捕らえられて鎖につながれて
 獄中にいたということが、わかります。
 パウロは獄中でエフェソの教会宛に、手紙を記していたのです。

3.獄中という逆境の中でも宣教を進めていた

 通常、牢獄に入れられ鎖につながれてしまったら
 「もはや私には何もすることができない」と考えてしまうことでしょう。
 しかしパウロは違ったのです。

 パウロは獄中で鎖につながれて、自由が奪われてしまっていた時にも
 各地の教会などに、しっかりと手紙を送っています。
 さらに「それでも、語るべきことは大胆に話せるように、祈ってください。」

 と、獄中で捕らわれの身となっていても
 福音を大胆に語ろうとしていたということが、わかります。
 パウロにとって、自由を奪う「鎖」も「足かせ」も、

 彼の宣教推進をとどめるものではなく、逆に「それでもなお宣教を進めるのだ」
 という、「逆境になんか負けてたまるか」という推進力になっていたのです。
 パウロは決して、獄に入れられた時に落胆してはいなかったのです。

むすび.逆境に負けるな!

 私たちも、「この足かせがなければ」「この鎖さえなければ」と
 思ってしまうような、「足かせ」や「鎖」のようなものがあるかもしれません。
 その時に、「この鎖さえなければ、もっとうまくいくのに」と考えるのではなく

 パウロのように、鎖につながれていてもなお負けずに進むことができるように
 神が与えて下さった使命を全うすることができるように、と考えて
 弱い時にこそ強くしてくださる全知全能の神に、祈ることが必要です。

 【今日の聖書】
 それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、
 そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。
 なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。
 コリントの信徒への手紙二 12章10節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新