外部からの攻撃と内部からの妨げに対する対処
パウロは、異邦人世界での宣教において常に攻撃にさらされていました。
投石、鞭打ち、投獄、などなど様々な攻撃を受けながら
宣教を続けていました。
そしてその攻撃は、何も異邦人世界だけに限ったものではなく
本来神を礼拝する人々の集まっているはずの、ユダヤ地域でも起きていたのです。
ですからパウロは、こう祈って欲しいとお願いしているのです。
「わたしがユダヤにいる不信の者たちから守られるように」
パウロを異端者だと決めつけ攻撃してくる、「ユダヤ人たち」から守られるように
という祈りです。
さらにまた、エルサレム教会の内部からの反発も予想されていました。
「エルサレムに対するわたしの奉仕が聖なる者たちに歓迎されるように」
と祈って欲しいと願っていることから、そのことがわかります。
パウロは、教会の外部からも教会内部からも攻撃を受けながら
それらの攻撃に負けずに、立派に戦い抜いていたのです。
真の信仰の歩みは、このような戦いがついて回ります。
パウロの戦いは、決して他人ごとではないのです。
私たちも、同じような戦いを戦い抜いて進んで行かねばなりません。
私たちは、狼の群れの中に遣わされた羊のような存在なのです。
【今日の聖書】
わたしがユダヤにいる不信の者たちから守られ、
エルサレムに対するわたしの奉仕が聖なる者たちに歓迎されるように、
ローマの信徒への手紙 15章31節