カナン人セイルの系図
1.セイルはカナン系のヒビ人だった
創世記14章を見ると、「セイルの山地」という地名が出てきます。
アブラハムの時代に、エラムの王ケドルラオメルの軍隊が攻め寄せたところの一つです。
セイルの山地には、カナンの子孫のフリ人が住んでいたことがわかります。
十四年目に、ケドルラオメルとその味方の王たちが来て、
アシュテロト・カルナイムでレファイム人を、
ハムでズジム人を、シャベ・キルヤタイムでエミム人を、
セイルの山地でフリ人を撃ち、荒れ野に近いエル・パランまで進んだ。
創世記 14章5〜6節
「セイルの山地」というのは、セイルという人物の一族が住んでいた場所です。
このセイルの子ツィブオンの孫娘オホリバマは、エサウの妻になった女性です。
「ヒビ人ツィブオンの孫娘でアナの娘オホリバマ」と記されています。
エサウは、カナンの娘たちの中から妻を迎えた。
ヘト人エロンの娘アダ、ヒビ人ツィブオンの孫娘でアナの娘オホリバマ、
それに、ネバヨトの姉妹でイシュマエルの娘バセマトである。
創世記 36章2〜3節
オホリバマはヒビ人なので、ノアの子ハムの子カナンの血統であることがわかります。
ですからツィブオンもその父セイルも、カナン系のヒビ人だということになります。
「セイルの山地」に住んでいた人々は、カナン系のヒビ人の血統だったのです。
2.セイルの子孫の系図
セイルの系図は以下の通りです。
| 1世代 |
2世代 |
3世代 |
4世代 |
創世記 |
備考 |
| セイル |
36:20,21 |
ハムの子カナンの子ヒビの子孫のフリ人 |
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ロタン |
36:20,22,29 |
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ホリ |
36:22 |
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| ヘマム |
36:22 |
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| ショバル |
36:20,23,29 |
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| |
アルワン |
36:23 |
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| マナハト |
36:23 |
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| エバル |
36:23 |
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| シェフォ |
36:23 |
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| オナム |
36:23 |
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| ツィブオン |
36:20,24,29 |
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アヤ |
36:24 |
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| アナ |
36:24 |
父ツィブオンのろばを飼っていた時 荒野で泉(温泉?)を発見 |
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ディション |
36:25 |
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| オホリバマ |
36:25 |
エサウの妻のひとり(創世36:2) |
| ディション |
36:21,26,30 |
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| |
ヘムダン |
36:26 |
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| エシュバン |
36:26 |
|
| イトラン |
36:26 |
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| ケラン |
36:26 |
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| エツェル |
36:21,27,30 |
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| |
ビルハン |
36:27 |
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| ザアワン |
36:27 |
|
| アカン |
36:27 |
|
| ディシャン |
36:21,28,30 |
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| |
ウツ |
36:28 |
|
| アラン |
36:28 |
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| ティムナ(女性) |
36:22 |
ロタンの妹 |
「歴代誌上」にも、セイルの同じ系図が記されています。
「歴代誌上」の系図は、創世記と比べて発音が異なる人物が見受けられます。
38 セイルの子は、ロタン、ショバル、ツィブオン、アナ、ディション、エツェル、ディシャン。
39 ロタンの子は、ホリ、ホマムであり、ロタンの妹がティムナであった。
40 ショバルの子は、アルヤン、マナハト、エバル、シェフィ、オナム。
ツィブオンの子は、アヤ、アナ。
41 アナの子は、ディション。
ディションの子は、ハムラン、エシュバン、イトラン、ケラン。
42 エツェルの子は、ビルハン、ザアワン、ヤアカン。
ディションの子は、ウツ、アラン。
歴代志上 1章38〜42節
3.エサウはセイル地方に住んだ
ヤコブがパダン・アラムのラバンの元を離れ、生まれ故郷に帰る途上にあった時
エサウのもとに使いの者を遣わしますが、その時エサウはすでにセイル地方に住んでいました。
エサウはセイル地方の、エドムの野に住んでいました。
ヤコブは、あらかじめ、セイル地方、すなわちエドムの野にいる
兄エサウのもとに使いの者を遣わすことにし、
創世記 32章4節
エサウは、父イサクからの祝福は逃してしまうのですが
それでも彼の財産は、決して乏しくはありませんでした。
エサウの所有物も、かなりの多さだったのでエサウはヤコブの元を離れます。
エサウは、妻、息子、娘、家で働くすべての人々、家畜の群れ、すべての動物を連れ、
カナンの土地で手に入れた全財産を携え、
弟ヤコブのところから離れてほかの土地へ出て行った。
彼らの所有物は一緒に住むにはあまりにも多く、
滞在していた土地は彼らの家畜を養うには狭すぎたからである。
エサウはこうして、セイルの山地に住むようになった。
エサウとはエドムのことである。
創世記 36章6〜8節
財産が多すぎたため、エサウはヤコブを離れてセイルの山地に住むようになりました。
神の祝福から離れてしまったエサウは、最終的にセイルの山地に住むようになったのです。
その地にはフリ人セイルの一族が住んでいましたが、神はエサウのために滅ぼされました。
むすび.神の祝福を逃したエサウにも神の憐れみが注がれていた
神の祝福から離れたエサウでしたが、セイルの山地に住むようになり
主が、エサウの子孫たちの前からフリ人を滅ぼされたので、
エサウの子孫は彼らを追い払い、代わってそこに住むようになりました。
神の祝福から離れたはずのエサウの子孫たちでしたが、彼らにも神の憐れみと守りが
豊かに注がれていたのです。エサウは神の祝福を軽んじて、ヤコブに取られてしまいましたが、
絶望する必要はなかったのです。悔い改めて、神に従い抜けばよかっただけなのです。
【今日の聖書】
それは、セイルに住んでいるエサウの子孫のために
主がなさったことと同様である。
主は彼らの前からフリ人を滅ぼされたので、
エサウの子孫は彼らを追い払い、代わってそこに住み、今日に至っている。
申命記 2章22節