エサウの系図
1.イサクの子のエサウとヤコブは双子だったが祝福はヤコブの手に渡った
1.1 イサクの子のエサウとヤコブは双子だった
イサクの子は、エサウとヤコブです。
ふたりは双子でしたが、エサウの方が先に出て来たので兄となりました。
先に出てきた子は赤くて、全身が毛皮の衣のようであったので、エサウと名付けた。
その後で弟が出てきたが、その手がエサウのかかと(アケブ)をつかんでいたので、ヤコブと名付けた。
リベカが二人を産んだとき、イサクは六十歳であった。
創世記 25章25〜26節
1.2 兄のエサウは長子の特権をヤコブに譲ってしまった
ところがエサウが長子の特権を軽んじたため、ヤコブがそれを譲り受けてしまい
ヤコブが、イサクの正式な長子となっていきます。
ヤコブは言った。
「まず、お兄さんの長子の権利を譲ってください。」
「ああ、もう死にそうだ。長子の権利などどうでもよい」とエサウが答えると、
ヤコブは言った。
「では、今すぐ誓ってください。」
エサウは誓い、長子の権利をヤコブに譲ってしまった。
創世記 25章31〜33節
1.3 ヤコブはイサクの祝福の祈りをエサウの代わりに受け取った
ヤコブは、母リベカに言われた通りにして父イサクをだまします。
そして、父イサクからエサウが受けるはずだった祝福を受け取ってしまったのです。
ヤコブが近寄って口づけをすると、イサクは、ヤコブの着物の匂いをかいで、祝福して言った。
「ああ、わたしの子の香りは
主が祝福された野の香りのようだ。
どうか、神が
天の露と地の産み出す豊かなもの
穀物とぶどう酒を
お前に与えてくださるように。
多くの民がお前に仕え
多くの国民がお前にひれ伏す。
お前は兄弟たちの主人となり
母の子らもお前にひれ伏す。
お前を呪う者は呪われ
お前を祝福する者は
祝福されるように。」
創世記 27章27〜29節
2.エサウは泣いて悔やんだが、もう遅かった
2.1 何も知らないエサウは、祝福を受けようとイサクの元にやってきた
エサウは、ヤコブが祝福を受け取った直後に帰ってきます。
イサクがヤコブを祝福し終えて、ヤコブが父イサクの前から立ち去るとすぐ、
兄エサウが狩りから帰って来た。
彼もおいしい料理を作り、父のところへ持って来て言った。
「わたしのお父さん。
起きて、息子の獲物を食べてください。
そして、あなた自身の祝福をわたしに与えてください。」
父イサクが、「お前は誰なのか」と聞くと、
「わたしです。あなたの息子、長男のエサウです」と答えが返ってきた。
創世記 27章30〜32節
2.2 イサクは本物のエサウの登場に驚いた
しかし、時すでに遅しでした。
アブラハムから続く神の祝福は、イサクからヤコブへと引き継がれてしまった後でした。
イサクは、本物のエサウの登場に驚きます。
イサクは激しく体を震わせて言った。
「では、あれは、一体誰だったのだ。
さっき獲物を取ってわたしのところに持って来たのは。
実は、お前が来る前にわたしはみんな食べて、彼を祝福してしまった。
だから、彼が祝福されたものになっている。」
創世記 27章33節
2.3 エサウは泣いて悔やんだが、もう遅かった
エサウは悲痛な叫びをあげ、激しく泣いてイサクに祝福を求めます。
エサウはこの父の言葉を聞くと、悲痛な叫びをあげて激しく泣き、父に向かって言った。
「わたしのお父さん。
わたしも、このわたしも祝福してください。」
創世記 27章34節
しかし、時すでに遅しでした。取り返しはつかなかったのです。
祝福は、ひとりにしか与えることができない貴重なものでした。
エサウは父に叫んだ。
「わたしのお父さん。
祝福はたった一つしかないのですか。
わたしも、このわたしも祝福してください、わたしのお父さん。」
エサウは声をあげて泣いた。
創世記 27章38節
3.アブラハムの直系から外れたエサウの子孫のその後
このようにして、長子の特権はヤコブに受け継がれヤコブがアブラハムの直系となりました。
エサウは、アブラハムから続く神の祝福を受けることができず
父イサクから、次のように祈られました。
父イサクは言った。
「ああ
地の産み出す豊かなものから遠く離れた所
この後お前はそこに住む
天の露からも遠く隔てられて。
お前は剣に頼って生きていく。
しかしお前は弟に仕える。
いつの日にかお前は反抗を企て
自分の首から軛を振り落とす。」
創世記 27章39〜40節
アブラハムの直系から外れてしまったエサウの系図は、以下の通りになります。
| 1世代 |
2世代 |
3世代 |
創世記 |
備考 |
| エサウ |
36:2-4 |
|
| |
エリファズ |
36:4,10 |
ハムの子カナンの子ヘト系、ヘト人エロンの娘アダの子 |
| |
テマン |
36:11,15 |
|
| オマル |
36:11,15 |
|
| ツェフォ |
36:11,15 |
|
| ガタム |
36:11,16 |
|
| ケナズ |
36:11,15 |
|
| アマレク |
36:12,16 |
側女ティムナの子だがアダの子扱い |
| コラ |
36:16 |
|
| エウシュ |
36:5,14,18 |
カナン系ヒビ人ツィブオンの孫娘アナの娘オホリバマの子 |
| ヤラム |
36:5,14,18 |
カナン系ヒビ人ツィブオンの孫娘アナの娘オホリバマの子 |
| コラ |
36:5,14,18 |
カナン系ヒビ人ツィブオンの孫娘アナの娘オホリバマの子 |
| レウエル |
36:4,10 |
ネバヨトの姉妹でイシュマエルの娘バセマトの子 |
| |
ナハト |
36:13,17 |
|
| ゼラ |
36:13,17 |
|
| シャンマ |
36:13,17 |
|
| ミザ |
36:13,17 |
|
「歴代誌上」にも、エサウの同じ系図が記されています。
「歴代誌上」の系図が、創世記の系図と違うのは
創世記ではエリファズの子に「コラ」がいますが、歴代誌上では「ティムナ」となっています。
35 エサウの子は、エリファズ、レウエル、エウシュ、ヤラム、コラ。
36 エリファズの子は、テマン、オマル、ツェフィ、ガタム、ケナズ、ティムナ、アマレク。
37 レウエルの子は、ナハト、ゼラ、シャンマ、ミザ。
歴代志上 1章35〜37節
むすび.エサウは長子の特権という神の祝福を軽んじることによって、神を軽んじてしまった
エサウの態度は、神の祝福を軽んじる態度でしたが
これは、神ご自身に対する態度でもありました。
神の祝福を軽んじるということは、その祝福を与えて下さる神を軽んじることだったのです。
そのような神に対する姿勢について、神は厳しく語られています。
わたしはあなたたちを愛してきたと
主は言われる。
しかし、あなたたちは言う
どのように愛を示してくださったのか、と。
エサウはヤコブの兄ではないかと
主は言われる。
しかし、わたしはヤコブを愛しエサウを憎んだ。
わたしは彼の山を荒廃させ
彼の嗣業を荒れ野のジャッカルのものとした。
マラキ書 1章2〜3節
エサウは、自分を造り自分を愛してくださっている神を軽んじる選択をしたことによって
自分自身の身に、不幸を招いてしまっているのです。
神はエサウの住んでいた山を荒廃させ、ジャッカルのものとされたのです。
一連のエサウの行動を通して、私たちはどんな苦しく辛い状況下でも
決して、神を軽んじてはいけないことを教えられます。
私たちは、神を畏れかしこみ神の下さる祝福の素晴らしさに思いを馳せて生きるのです。
【今日の聖書】
また、だれであれ、ただ一杯の食物のために長子の権利を譲り渡したエサウのように、
みだらな者や俗悪な者とならないよう気をつけるべきです。
あなたがたも知っているとおり、エサウは後になって祝福を受け継ぎたいと願ったが、
拒絶されたからです。
涙を流して求めたけれども、事態を変えてもらうことができなかったのです。
ヘブライ人への手紙 12章16〜17節