エジプトの魔術師
1.魔術師も神の業と同じことをした
出エジプトに際して、モーセを通して神が行われた不思議なわざは10ほどあります。
それらのわざは、普通の人間では「到底そんなことはできない」というようなものでした。
しかしその最初の3つ目までは、エジプトの魔術師も同じように行っています。
| No. |
災い・奇蹟 |
災いや奇蹟の内容 |
出エジ |
| 魔術師の行動 |
| 1. |
杖を蛇に変えた |
アロンが自分の杖をファラオとその家臣たちの前に投げると、杖は蛇になった |
7:10 |
| エジプトの魔術師もまた、秘術を用いて同じことを行った。それぞれ自分の杖を投げると、蛇になったが、アロンの杖は彼らの杖をのみ込んだ |
7:11-12 |
| 2. |
ナイル川の水を 血に変えた |
杖でナイル川の水を打つと水はことごとく血に変わり飲めなくなった |
7:20 |
| エジプトの魔術師も秘術を用いて同じことを行った |
7:22 |
| 3. |
蛙が国を覆った |
アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った |
8:2 |
| 魔術師も秘術を用いて同じことをし、蛙をエジプトの国に這い上がらせた |
8:3 |
| 4. |
土の塵がぶよに |
アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った |
8:13 |
| 魔術師も秘術を用いて同じようにぶよを出そうとしたが、できなかった。ぶよが人と家畜を襲ったので、魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言った |
8:14-15 |
2.魔術師は悪魔に仕えていたから悪魔の力を使うことができた
魔術師たちが、モーセやアロンと同じようなわざを行っていたからといって
彼らが、モーセやアロンと同じように神の力を使っていたというのではありません。
魔術師たちには限界がありました。彼らには、ぶよは出せませんでした。
魔術師も秘術を用いて同じようにぶよを出そうとしたが、できなかった。
ぶよが人と家畜を襲ったので、魔術師はファラオに、
「これは神の指の働きでございます」と言った...
出エジプト記 8章14〜15節(抜粋)
ということは、魔術師たちが使っていた力が神以外の力だったということになります。
魔術というのは、神の力ではありません。人の力でもありません。自然の力でもないのです。
となると残るのは、悪魔の力ということになります。
魔術師たちは、悪魔の力を利用してモーセやアロンと同じわざを行なっていたのです。
なぜ魔術師たちは、悪魔の力を使うことができたのでしょうか?
それは魔術師たちが、悪魔に仕えていたからです。
悪魔に仕えることによって、不思議なわざができるようになっていたのです。
不思議なわざを行っていたのは、魔術師自身ではありませんでした。
見えない領域で働く、悪魔側の悪霊たちが行なっていたのです。
3.ファラオは魔術師に伺いを立てそれに従っていた
ファラオは、魔術師たちをいつでも召し出すことができていました。
これはとりもなおさず、王であるファラオの近くに魔術師がいたことを示しています。
ファラオが、魔術師に伺いを立てていたことが容易に推測できるのです。
そこでファラオも賢者や呪術師を召し出した。
エジプトの魔術師もまた、秘術を用いて同じことを行った。
出エジプト記 7章11節
ファラオは、政策上のことで何をどうすれば良いか、
魔術師に問うて、その答えを得ていたと考えられます。
ファラオは、悪魔に仕えていた魔術師たちの語る言葉を指針としていたわけです。
むすび.ファラオは魔術師に従っていた
そして魔術師が答えていた答えは、魔術師自身の考えではありませんでした。
魔術師たちが仕えていた悪魔からくる、回答だったのです。
魔術師は、悪魔の言葉を取り継ぐ人々だったのです。
すなわちエジプト王ファラオは、悪魔に伺いを立て悪魔の答えを聞いて
それに従って、王政を進めていたのです。
エジプトの国の主権は、王にあったのではなく悪魔にあったのです。
【今日の聖書】
わたしはアルファであり、オメガである。
最初の者にして、最後の者。
初めであり、終わりである。
命の木に対する権利を与えられ、門を通って都に入れるように、
自分の衣を洗い清める者は幸いである。
犬のような者、魔術を使う者、みだらなことをする者、
人を殺す者、偶像を拝む者、すべて偽りを好み、また行う者は都の外にいる。
ヨハネの黙示録 22章13〜15節