2014年12月21日、アドベント第4主日
クリスマスの時に、私達は何を祝うでしょうか。年中多くの祭日と祭りがあります。教会ではイエス様の生涯の出来事を覚えて、記念して、祝います:イエス様の誕生、洗礼、最後の晩餐、十字架、復活、昇天、そしてイエス様の再臨です。クリスマスに、イエス様の暦上での誕生を覚えますが、その意味をも祝います。
クリスマスでは神様の誕生をお祝います。その表現はおかしいでしょう。神様は永遠のお方であるのですが、神様であるイエス・キリストが、この地上で生まれました。人間の場合には、誕生は命の初め、生涯の初めです。永遠から存在するイエス様の場合には、彼の誕生はこの地上での、人間としての生涯の初めでした。イエス様は神です。クリスマスの話しはそれをはっきりと教えます。天使はマリアにその事を教えました。マリアは乙女でしても、神の子になる子供を産みます。天使は同じ事をマリアの婚約者、ヨセフにも教えました。イエス様は神であり、母は人間であるので、イエス様は神であると同時に、人間でもあります。聖書はそれもはっきり教えます。イエス様は本当の人間です。
それで、クリスマスに、天国はこの地上に来ます。クリスマスに、無限のものが、限られている形になります。クリスマスに、永遠のものが時間の中に入ります。これが大切であるのは、私達がこの地上に住むからです。私達は形で限られていて、この地上の時間に限られています。私達は自分で天国に行けないし、永遠に生きることが出来ません。それで、イエス・キリストの形で、神様はこの地上に来られました。
まあ考えられるのは、イエス様は直接に天国から来られて、すぐ大人の形になる事が出来たでしょう。しかしその場合には、イエス様は人間の全部の経験を受けられないでしょう。またイエス様が救うのは、大人だけではなくて、小さな赤ちゃんも、子供もです。クリスマスの福音が教えるのは、イエス様は全世界を愛して、全世界を救うのです。何故ならば、全世界には救いが必要だからです。
まあ考えられるのは、イエス様は直接、天国から来られて、天使の形になる事が出来たでしょう。天使は力強い神様のメッセンジャーですが、どんな天使でしても出来ない仕事がありました。世の罪を御自分の上に取る為に、イエス様は人間にならなければなりませんでした。
まあ考えられるのは、イエス様は直接に天国から来られて、力強い軍人の形になる事が出来たでしょう。まず、イスラエルの敵を征服して、そして、すべての悪い政府を征服して、地上に新しいエデンの園を作る事でしょう。しかし、イエス様は愛を持って、小さい子供の弱さを持って来られました。それは、本当の愛や本当の力は何であるかを教える為です。赦しを与える為に来ました。人々の心を変える為に来ました。
まあ考えられるのは、いや、信じるのは、イエス様は直接、天国から来られて、私達の教会の中や、私達の毎日の人生の中に入る事が出来ます。それでイエス様は「インマヌエル、神様は私達と共にいる」と名づけられています。それで、クリスマスに私達がお祝いするのは、2千年前の歴史上の出来事だけではなくて、今日起こるイベントです。キリストは私達に来られます。それは、聖書の中、私達の礼拝の中、聖礼典の中、祈りの中、讃美歌の中、私達の愛の中に来られます。これは私達のクリスチャンの信仰です。これは、私達のクリスチャンであるクリスマスのお祝いです。
アーメン。
マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会