ヨハネ１５：９−１７
13:31 さて、ユダが出て行くと、イエスは言われた。「今や、人の子は栄光を受けた。神も人の子によって栄光をお受けになった。 13:32 神が人の子によって栄光をお受けになったのであれば、神も御自身によって人の子に栄光をお与えになる。しかも、すぐにお与えになる。
13:33 子たちよ、いましばらく、わたしはあなたがたと共にいる。あなたがたはわたしを捜すだろう。『わたしが行く所にあなたたちは来ることができない』とユダヤ人たちに言ったように、今、あなたがたにも同じことを言っておく。 13:34 あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。 13:35 互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」

ピンポンのゲームが好きですか。私は好きです。以前の教会、北見聖ペテロルーテル教会の玄関のホールには、卓球台がありました。殆ど毎週の日曜日にみんなで卓球をして遊びました。ピンポンは教会の為にすばらしいゲームです。何故ならば、ゲームとしてだけではなくて、イエス様が教えて下さった生き方だからです。それを、｢ピンポン愛」と呼びたいと思います。

ピンポンの最も楽しい時とは、ミスするまで何回も卓球台の上でボールを相手側のコートにかえす時です。かえせば・かえすほど、楽しくなります。上手になったらそれが出来ます。最初に卓球をドライする人は、ボールをミスしたり、卓球台の向かい側をはずしたりします。又、ビギンナーのくせに、プロフェショナルのように、カッコよくしようと思って、相手がうけられないようにしようと思っても、ボールをコントロールする事が出来ません。そのようになりますと、ゲームはフラストレイションになって、つまらなくなります。ですから、私達が思う一番楽しいゲームとは、のんびりして、相手がボールをかえす事が出来るように、丁寧に打つ事です。これは、イエス様が勧める遊び方だろうと思います。即ち｢ピンポン愛」です。イエス様はこのように言われました、「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」この「規定」はこのゲームの唯一のルールです。即ち、「イエス様が私達を愛して下さったように私達はお互いに愛し合う事です。」言い換えますと、愛する事です、愛されましたら愛をかえす事です。そして、愛がかえされましたら、さらに愛する事です。

あいにく、｢ピンポン愛」より、普通に見えるのは、｢ピンポン憎しみ」です。だれかが失礼な事を言ったら、私達は失礼な事を言い返します。そして、その人がなお更にひどく無礼な言葉を言います。兄さんが私達をげんこつで打ったから、げんこつで打ち返します。仕返しは終わる事のないゲームです。人々は、｢ピンポン憎しみ」が大好きみたいです。これは非常にはやっていて多くの人がそうします。国際的なスーポツのようで、戦争や国の内戦もあります。このゲームには、勝つ人がいません。いましたら、それは悪魔だけです。悪魔は、ルールをこのように言うでしょう、「私があなたがたを憎んだように、互いに憎み合いなさい。」しかし、悪魔のゲームをやりますと、私達は負けます。永遠に負者{はいしゃ}になります。愛を失います。友達を失います。名誉を失います、救いを失います。

イエス様は言われました、「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」どのようにしてイエス様が私達を愛して下さったでしょうか。イエス様は「ピンポン愛」をやりました。私達がかえす事が出来るように、ボールをかえす事が出来るように、私達にやさしくサーブして下さいました。私達にサーブします、私達に仕えますので、私達はキリストにも隣人にも使います。

しかし、この罪深い世は、イエス様と「ピンポン憎しみ」をやりたいと思いました。イエス様は彼らのルールを破ったので、逮捕されました。憎しみがサーブされましても、イエス様は愛をかえしました。イエス様はその罪深いルールでやろうと思いませんでした。人々がイエス様に罪を犯しても、イエス様は愛をかえしました、何回もそう繰り替えしました。十字架上にいた時にも、人々はイエス様に対して侮辱を言っても、イエス様は愛の言葉を言われました、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。ーー彼らは愛のゲームのやり方を知らないのです。」イエス様が十字架に付けられたのは、彼が人を愛したからです。殺されて葬られました。しかし、３日目に甦りました。返して来るピンポンボールのように、イエス様は帰りました。甦りました。彼の愛は私達を赦します。彼の愛は私達に永遠の命を下さいます。彼の愛は人生のゲームの新しいルールを教えます。ただ一つだけのルール、一つだけの規定があります。それは、お互いに愛し合う事です。

スーポツで上手になりたいと思いましたら、練習が必要です。「ピンポン愛」は同じです。コーチや先生が必要です。イエス様は一番良いコーチです。言われます、「 私があなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これが私の掟である。友の為に自分の命を捨てる事、これ以上に大きな愛はない。」他の先生やコーチがあります。この愛のルールに従って生きる他のクリスチャン同士です。模範になります。上手に愛する事には、練習が必要です。練習したら、上手になります。愛を愛で返せます。憎しみを愛で返します。侮辱を親切で返します。なぐられましたら、笑顔を返します。

何故ならば、イエス様はそのように私達を愛するからです。即ち、私達がイエス様を無視しても、イエス様は私達を見捨てません。彼の戒めを破っても、イエス様は御自分の約束を守ります。私達が隣人を愛さなくても、イエス様はまだ私達に対して親切です。イエス様の愛をかえさない時でしても、イエス様は何をするでしょうか。ご自分の愛を私達に現して下さいます。私達を赦し下さいます。永遠の命を下さいます。私達に復活を下さいます。憐れみを下さいます。平和を下さいます。愛を下さいます。

マルチン･ルター・キング牧師はそれをこのように言いました：

悪人が悪だくみをする時、
善人は計画を立てなければならない。
悪人が放火し、ばくだんをなげる時、
善人は立て直して、癒さなければならない。
悪人が悪口ぞう言をあびせかける時、
善人は栄光の愛のために自らをささげるべきである。

神様御自身が、天地創造の時から「ピンポン愛」を始めました。ゲームのスコアはどうでしょうか。一つのスコアしかありません。それはイエス様が私達を愛して下さる時です。十字架上で死んで３日目に甦った時の大切な一点です。スコアは何ですか？無限です。永遠の命です。 アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会