2010年8月29日
聖霊降臨後第１４主日
聖書の中には誇り（ほこり）や自慢（じまん）に対して、良い言葉が一つもありません。プライドはいつも悪いです。どうして悪いかと言いますと、誇りを持っている人は、自分が一番だと思うからです。それで、ほかの人が皆だめな人間だと思います。自分が一番で、他のすべての人々はクズに過ぎないと思います。プライドを持つ人は、他の人を見下（みくだ）す権利がある、いや、義務gimuがあると思います。他の人が自分より高くならないよう、他の人が"自分の場所をわきまえているように"努力doryokuしなければならないと思います。それをする理由は自分の弱さを感じるからでしょうか。それとも、罪深く、曲がっている社会からくる思いがあるからかもしれません。しかし、聖書が教える事と違います。聖書は「隣人を自分自身のように愛しなさい」と言います。
聖書は神様が一番であると教えますので、自分が一番だと考える人のプライドの問題は、更にひどくなります。 傲慢goumanな人は神様が要らないと思います。ですから、プライドは聖書の命令、即ち「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」に反します。そのプライドの故に、その人の救いが危ないです。そのような人は救われるでしょうか。
「死に至る七つの罪」と言う表現を聞いた事がありますか。その七つの罪とは：１．プライド、２．しっと、３．いかり、４．よくばり、５．ゆううつ（又なまけ）、６．食べ過ぎ、そして７．性欲です。そのリストの一番上にあるのは、プライド、傲慢です。それが死に至る罪とは、救いの為に神様が要らないと思うからです。
しかし、私達の社会の中では、プライドは道徳の徳の一つと考えあれています。謙遜（けんそん）は弱さと考えられています。プライドが燃料のガソリンのように、私達の社会の中で動きます。例えば買い物に行く時、人々はプランド製品を買います。学校のチームや会社は、生徒達や会社員の心の中で、プライドを持つように努力doryokuします。何故ならば、生徒達ががんばって勉強したり、トレーニングをしたり、会社員がよく働くように望むからです。スポーツ選手は頑張って、トレーニングをして、自分や自分のチームや自分の国の為に、栄光と誉れを得る為に、勝つ為に努力します。又、自分の故郷の野球のチームが甲子園で日本一になると県のすべての人がプライドで胸を張ります。オリンピックも同じです。自分の国の選手がオリンピックメダルを沢山取ると、その国民のプライドになります。それはそんなに悪い事でしょうか。しかし「隣人を自分自身のように愛」さなければ悪いです。
数年前にアメリカで、とってもヒットした歌がありました。"I Am Proud to Be an American" 「アメリカ人である事を誇る」と。数年前に有名な本がありました。"Japan as Number One" 「一番としての日本」と言うタイトルでした。この愛国心のプライドが悪いでしょうか。もしその国の誇りが、他の国の人に害を与えましたら、悪いです。自分の国の利益の為に、他の国を圧迫したりする権利や義務があると思いましたら、悪いです。自分の国の罪や自分の国の国民の罪を見過ごしたら悪いです。
ある人はプライドを利用して、人々が正しく振る舞うよう、意欲（いよく）を与えましたら良いと思います。しかし必要なのは誇りではありません。必要なのは、悔い改めです。神様との関係において、自分の本当の価値を理解し、自分の本当の姿、自分がどこに立っているかを理解して、誰が一番か理解する事は、「けんそん」と呼ばれています。けんそんは、自分自身の本当の真実shinjitsuが分かります。自分で自分を救う事が出来ない事が分かります。救い主としてイエス様が必要でると分かります。神様の愛が分かります。そして、その愛は他の人を愛する力を与えます。この愛は人を高く立たせます。この愛の種類の例が今日の福音書の日課に書かれています。イエス様はこのように言われました。
「昼食(ちゅうしょく)や夕食(ゆうしょく)の会(かい)を催(もよお)すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招(まね)いてお返しをするかも知れないからである。14:13 宴会(えんかい)を催(もよお)すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。14:14 そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報(むく)われる。」
けんそんの一番良い例とは、イエス・キリストです。イエス・キリストは全能の主なる神様ですので、ナンバーワンです。誇る権利があるお方です。しかし天国を出て、この地上に下りて来ました。ベツレヘムの馬小屋で生まれました。貧しい生活を送りました。多くの人を癒したり、教えたり、助けたりしました。良い知らせを述べ伝えて、多くの人々に希望と信仰を与えました。なおさら御自分を低くして、私達を救う為に、十字架上で死ぬ僕（しもべ）の身分になりました。そして、３日目に勝利者として甦りました。悪魔を征服しました。しかし、これはイエス様にとって、プライドの問題になりませんでした。彼は私達を愛し続けて、天国の夕食の会に私達を招きます。
聖書の中ではプライドは悪いですが、喜びが良いことと位置ずけられています。自分の国がオリンピックメダルを沢山得たのを誇る事よりも、沢山メダルが取れたので嬉しいと喜びましょう。どうやって違うかと言いますと、プライドは他の人を裁きますが、喜びは感謝の気持ちです。私はいつもアメリカ人であることを誇ってはいません。私の国やその国民や一人のアメリカ人だけでも恥ずかしい事をすると、誇る事が出来ません。しかし、自分がアメリカ人であるので喜びます。日本に住んで働く事が出来るので喜びます。神様に感謝します。両方の国は自由がある国ですし、神様に祝福された国ですし、普通は正しい事をする国です。自分がクリスチャンであるので喜びます。誇ると言いたくありません。何故ならば、プライドがあれば他の人をけいべつするからです。神様はすべての人々を愛して、すべての人々を救いたいと思うので、私は謙遜（けんそん）を持って、その愛を述べ伝えたいと思います。
アーメン。
マイケル・ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会