2019年11月17日
ルカ21:5−28 05ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。 06「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」 07そこで、彼らはイエスに尋ねた。「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか。」 08イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。 09戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」 10そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。 11そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。 12しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。 13それはあなたがたにとって証しをする機会となる。 14だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。 15どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。 16あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者もいる。 17また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。 18しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。 19忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」 20「エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。 21そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ち退きなさい。田舎にいる人々は都に入ってはならない。 22書かれていることがことごとく実現する報復の日だからである。 23それらの日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ。この地には大きな苦しみがあり、この民には神の怒りが下るからである。 24人々は剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれる。異邦人の時代が完了するまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされる。」 25「それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。 26人々は、この世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさのあまり気を失うだろう。天体が揺り動かされるからである。 27そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。 28このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」 |
イエス様の弟子達は旅行者のようでした。ガラリャの田舎からエルサレムの過ぎ越しの祭りに行きました。エルサレムは大きくて、奇麗で、その時代に於いて近代的な都市でした。多くの屋敷や公の建物も、神殿もありました。多くの建物の建設に大理石(だいりせき)を使いました。神殿も真っ白の大理石で、金や奇麗な彫刻で飾りました。弟子達が神殿の所から出る時言いました、「先生、御覧ください。なんとすばらしい石、なんとすばらしい建物でしょう。」(マルコ13:1)。イエス様はこのように答えました、「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」(ルカ21:5)。そしてその通りになりました。西暦70年にローマの軍隊はエルサレムの町と神殿を完全に破壊(はかい)しました。残ったのは、言われている「泣げきの壁」しかありませんでした。弟子達が奇麗と思ったすべての石は、他の所で建設する為にエルサレムからはこばれてしまいました。
イエス様はエルサレムとその神殿の破壊について話しましたが、その話はユダヤ人達にとっては、神様を冒涜する言葉のように聞こえました。神殿は地上での神様の住まいでした。神様はユダヤ人を祝福するしるしでした。神殿が破壊されると言いますと、それは、神様が愛する民であるユダヤ人を見捨てると言う事のようです。旧約聖書の時代の預言者達がバビロニヤによるエルサレムの破壊を予言した時、彼らが迫害され牢に入れられました。ユダヤ人にとって、神殿の破壊は世の終わりのようです。ユダヤ人達が思ったのは、救い主のメシアが来る時、イスラエルの平和と豊かな金の時代が始まる事です。現代のユダヤ人は同じ事を思います。
それで、イエス様はエルサレムの破壊について話すと、弟子達に分かってきたのは、イエス様のメシアの働きについての考えが違う事です。ユダヤ人の夢の世界の終わりです。完全な改新、改革です。イエス様はその警告を言われました。多くのキリスト信者達はイエス様の警告を信じました。それで戦争と争いの噂を聞いた時、イエス様を信頼してローマの軍隊の先入する前に、エルサレムから他の国に逃げました。
そして、イエス様はメシアの本当の来られる事について話しました。宇宙の中のしるしも、地上の自然の中の徴(しるし)も来ます。例えば虹です。大きいな洪水によって、神様が再びこの世を破壊しないと言う神様の恵みと約束の徴です。同じように、イエス様の再臨の約束の徴もあります。イエス様はその徴を教えました。戦争、台風、津波、地震、又、迫害と殉教もそうです。キリスト信者達は、それらはメシアが再び来るという徴として見ます。このようなもの為に、私達と全ての人々が恐れます。その時、私達は神様の御前でけんそんをもって、私達のキリストとの関係を考え、罪を悔い改めます。もし私達がその天災で殺されなければ、私達がこのように悔い改めるもう一つのチャンスを、神様が与えて下さったので感謝します。それで、この恐ろしい徴は同時に希望と約束の徴です。神様の赦しと恵みの平和の約束です。イエス様は言われました、「このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」「解放」とは[救い]です。この徴はこの世の時期の終わりと永遠の命の始まりを指します。
世の終わりを歓迎しない人がいます。キリストの再臨の準備が出来ていない人がいます。キリストの再臨を恐れるキリスト信者もいます。特に、自分の罪を覚えて、救われる価値がないと分かる時です。それで神様は時々地震や台風や個人的な問題を送るでしょう:即ち、世の終わりと裁きの日が来ると思い起こさせるでしょう。罪深い生活を過ごさないようにと思い出させるでしょう、又、天災と問題の中にも、神様が私達を愛して私達と共にいる事を思い起こさせるでしょう。
どうやってキリストの再臨を準備しましょうか。それは、彼の最初の来られる時に準備する事によってです。即ち、クリスマスの準備です。キリストはこの世界の中に生まれた事をお祝いします。イエス様は救いの良い知らせを述べ伝えました。私達の罪を赦す為に十字架上で死んで、神様と和解する為に3日目に復活しました。そして、天に昇りましたが、天から戻って、死んだ人と生きている人を裁きます。この事を信じましたら、私達はイエス様の再臨の為に準備が出来ました。
どうやってキリストの再臨を準備しましょうか。それは、今日、自分の心の中にイエス様を迎え入れる事によってです。赦しと恵みの言葉をもって来られます。洗礼に於いて、聖餐式に於いて来られます。私達の心の中に入って、その中に住まれます。この事を信じましたら、私達はイエス様の再臨の為に準備が出来ました。
弟子達はしるしを下さいと頼みました。天災や戦争や憎しみと迫害と人生の問題より優れている徴があります。十字架の徴があります。死が最後のものではないと見せます。罪と悪魔が神様の約束を破壊する事が出来ないと見せます。何故ならば、私達クリスチャンが空の十字架を見る時、同時に空っぽなお墓をも見るからです。イエス様は、御自分が死んで3日目に甦ると約束しました。そしてその通りでした。イエス様は、天に昇って、世の最後の日戻ると約束しました。その通りになります。キリストは死にました。キリストは復活しました。キリストは再び来られます。
アーメン。
マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会