2010年11月14日
ルカ12:5-28台風は物を破壊(はかい)する風の嵐です。風と大雨と大水と山崩(やまくず)れなどが起こります。農産物を始め、建物や人間の命をも奪(うば)います。沖縄に来た最初の頃は、沖縄の強い台風を経験して恐(こわ)いと思いました。驚(おどろ)いたのは、沖縄の人々が台風を嬉しく待ち望んでいた事です。勿論、台風のダメジーが良いと思いませんでしたが、大雨が降るとありがたいと思いました。ダムの後ろの湖がいっぱいになりますと、もう断水の恐れがないからです。又、子供達は学校が休みになりますので嬉しいでしょう。大人もビデオを借りて、パーティの食べ物を買っておいて楽しく過ごします。
私が雪国に住んでいた時と同じ感じでしょう。吹雪が来る時、道路が滑りやすくて前の方がよく見えないので、車の運転は危ないし、次の日雪かきをしなければなりません。しかし子供達は雪の中で遊んだり、スキーをする人は山の新しい、新鮮な雪の上で滑るのをワクワク楽しみにします。
これと同じ考え方で、イエス様が再臨される前の世の最後のしるしについて、私は考えてもらいたいと思いました。戦争や天災が来るとイエス様は言われました。「大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる」と。例えば、彗星などがあるでしょう。しかし一番大きいしるしとは、信者達の迫害と裏切りです。又ユダヤ人達は、エルサレムの町に大きな誇りを持っていました。エルサレムは神の都(みやこ)です。そこには神殿がありました。しかし、イエス様はその町の完全な滅びを予言しました。ローマの軍隊が来ると分かる時、信者達がその町から逃げるように警告しました。神の都とその神殿でさえも、神様の裁きと怒りから逃れません。それでA.D. 70年(紀元70年)に、ローマ人がエルサレムを完全に破壊しました。
私達の生きている間にも、世の終わりのしるし、その現象を見ました。たったこの一年間にも、台風、津波、戦争、飢饉、暴動(ぼうどう), 又経済の混乱もありました。クリスチャンに対するいじめ、偏見(へんけん)、迫害(はくがい)もあります。又ある所ではクリスチャンたちは殺されています。これらは世の終わりが来ると言うしるしです。状態がなおさらに悪くなる事をしるします。ここでイエス様は私達の病気、悲しみや家族の問題について話していません。しかし、このようなものが、私たちの知っている世界がすぐ終わると感じさせます。私達は何をしたらいいでしょうか。恐れるべきでしょうか。準備した方がいいでしょうか。逃げて身を隠す方がいいでしょうか。いいえ。しなければならないのは、イエス様を、主を信頼する事です。イエス様は勇気と力を与える、この言葉を言われました。
★21:9 「戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」
★21:13 それはあなたがたにとって証しをする機会となる。14 だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。15 どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。。。。18 しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。19 忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」
★21:27 そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。28 このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」
イエス様は天に登る前、地上に戻るように約束されました。イエス様が再び来られる事には色々な表現があります。再臨、裁きの日、復活の日、世の終わりなどです。その時が恐ろしい日でしょうか、それとも、喜びの日でしょうか。イエス様を自分の救い主として信じる人にとっては、喜びの日です。イエス様を信じようと思わない人にとっては、恐ろしい日です。
福音の良い知らせとは、その裁きの日はキリストの再臨である事です。何故ならば、よい知らせであるのは、イエス様の最初に来られる時に、救いが実行されたからです。その時イエス様が生まれて、教えたり、死んだり、復活したりしました。エルサレムには素晴らしい神殿の建物がありましたが、イエス様は自分の体の事を意味しましてこう言われました。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」ヨハネ2:19。この神殿がローマ人に破壊されませんでしたが、罪人によって十字架につけられて殺され、破壊されました。しかし、悪魔はその体を滅ぼす事が出来ませんでした。イエス様は3日目に甦りました。それは、私達の罪が赦された事を証します。私達も復活する事を約束します。
旧約聖書の創世記は、世界で最大の、天災の大洪水について話します。世の罪を清める裁きの日でした。大洪水の後に、神様は空に虹を置きました。それは神様と地球の間の契約のしるしでした。それは神様が再び大洪水によって世界を滅ぼさないと言う約束でした。ですから、雨が降る後に空に虹を見るたびに、私達は神様の契約の約束を思い出すべきです。なぜなら虹は神様の愛のしるしです。同じように、私達が天災を見る時、津波や火山を見る時、イエス様の警告の言葉を思い出させば良いでしょう。しかし、恐れてはいけません。イエス様が言われました。「このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放(かいほう)の時が近いからだ。」身を隠さないで。希望を抱いて、「御国が来ますように」と祈りましょう。
戦争や地震などが起こる時、我々クリスチャン達が何をしたら良いでしょうか。先ず神様を信頼する事です。そして次に、隣人を愛する事です。祈って災害救助や支援をします。祈って、苦しむ人を助けます。祈って、迫害やいじめを受ける人の為の正義を行います。祈って、イエス様の名前による希望と勇気を与えます。祈って、キリストの恵みによる福音の赦しを述べ伝えます。
キリストの最初の来る時とキリストの再臨の間、イエス様は約束しました。「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」祈る時イエス様がいつも私達と共にいます。そして、二人か三人がイエス様の名前によって集まると、なおさらに祝福されます。聖書の御言葉によって来られます。聖餐式によって来られます。聖餐式の時、イエス様の体と血を受ける時、イエス様の臨在の為に恐れがなければ、私達は世の終わりの時に来られる時にも恐れなくても良いです。ですから、世界が争い、メチャメチャになっても、自分の心は悲しんでいても、恐れなくて良いです。イエス様が私達と共におられます。私達はイエス様を信頼します。イエス様が言われる通りにします:「このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」
アーメン。
マイケル・ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会