ヨハネ14:15-21
14:15 「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。14:16 わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。14:17 この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。
14:18 わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。14:19 しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。14:20 かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。14:21 わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」

愛はゴムバンドのようです。伸ばしても元の形に戻ります。だんりょくせいがあります。曲がる事が出来ます。強いです。引っ張っても破(やぶ)れません。何回も伸ばしても弱くなりません。回してながしますと、エネルギーが出ます。遠くまでシュッと、飛ばす事が出来ます。二つの物を結びます。そして、ゴムバンドのように、引っ張って鳴らしますと、歌います。その時、愛のように、ストレスをかける時こそ、最高な演(えん)そうをします。

キリスト教は、愛についてのものです。福音は愛についてのものです。神様は愛です。

しかし愛は何でしょうか。今日このように言いましょう。愛は物であり活動であります。愛は同時に名詞であり動詞であります。その名詞は先にあります。名詞で、愛は人間関係です。人との結びつきです。縁です。絆(きずな)です。約束です。二人の存在を表すものです。愛は感情になりますが、愛する人に怒ってくる時があります。愛する人の事でがっかりする時もあります。その感情の理由とは、その人を愛するからでしょう、その人との結びがあるからでしょう。そして、その縁があるので、お互いの行動がお互いに影響を与えます。又、愛の業の表現がさまざまです。例えば、友情の業、親切な業、慈善の業、等の愛の表現です。

どなたを愛するでしょうか。どなたと人間関係を持つでしょうか。先ず、自分の家族で、そして友達、自分の町や国の人々や全世界の人間、そして、最後に、神様との関係があります。イエス様は、私達が自分の敵をも愛しなさいと言われました。又、全然知らない人をも愛するように、良いサマリア人の例え話を話しました。イエス様御自身は、愛を受ける価値がない人でさえも愛しました、例えば、罪人や売春婦(ばいしゅんふ)や徴税人を愛しました。イエス様はすべての人々との絆がありました。何故ならば、先ず、イエス様は神であり、造り主、救い主、購い主です。その関係があったので、愛がありました。それで、その愛を、御自分の教えや癒しの中で表しました。又、その愛を表して、御自分の上に私達の罪を取って、私達の代わりに死んで下さいました。　　 これは、愛の最高の業です。そして、キリスト信者達が、キリストが愛する人を愛するように、イエス様は願っています。

今日の福音書にイエス様は言われました、ヨハネ14:15、「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟(おきて)を守る。」どの掟を守りましょうか。最後の晩餐で、ヨハネ13:34で、このように言われました、「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。35 互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」ですから、もし私達はイエス様を愛しましたら、お互いに愛します。この愛し合う事は、教会の最高的なしるしです。このお互いの交わりは、私達の神様との交わりに基づいています。

交わりがなければ、愛を受ける人がいません。まったく独りでいる時、愛がない状態です。イエス様はそのような状態は、「みなしご（孤児）」になるようであると言われました。親をなくした子供のようで、その子を愛する人がいないし、子には、愛する事が出来る人もいません。この子は、愛していないし、見捨てられて、否定されて、希望がない、縁が切られた人のようで、人生の将来が破壊(はかい)されています。イエス様は言われました、「14:18 わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。」イエス様御自身は、愛されていない孤児の事を理解しました。十字架上で御自分の父に見捨てられた淋しさを覚えました。十字架上で、世界の憎しみを受けました。しかし、イエス様は、御自分を憎む世を愛しました。その愛はイエス様を十字架に結びました。イエス様を十字架にしっかり付けたのは、そのクギではなくて、愛でした。その愛の強さが試(ため)されましたが、破(やぶ)りませんでした。三日目にイエス様がお墓から甦られました。それで分かるのは、神様の愛から何も私達を離す事が出来ません。ローマ人への手紙8:38-39を聞いて下さい，「私は確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、39 高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物(ひぞうぶつ)も、私達の主キリスト・イエスによって示された神の愛から、私達を引き離す事はできないのです。」

愛を見たいと思いますか。イエス様を見て下さい。どんな事があっても、私達を愛し続けました。私達を愛するように、いつも私達と共にいるように約束されました。私達を信仰に導く為に聖霊を送りました。そして、聖霊は私達をキリストとの交わりに入れて、その契約の縁の中に私達を支えて下さいます。聖霊は私達の助け主、弁護者(べんごしゃ)で、真理の霊です。聖霊は私達に神の愛を教えますので、私達は神様の愛される人を愛します。

愛はどんなようなものでしょうか。イエス様を見ましょう。どのような事があっても、いつも私達を愛し続けます。私達と共にいます。まるでゴムバンドのようです。私達の形は何であっても、引っ張られて、ストレスがかけられても、私達を良い形に戻す為に私達と共にいます。イエス様の愛によって私達が結ばれています。喜びと悲しみが私達の愛を引っ張りますが、その時こそ、最高な愛です。その愛は祈ったり、歌ったりします。

アーメン。

マイケル・ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会