「聖徒」

全聖徒の主日、2010年11月7日

「聖徒」とは何でしょうか。聖徒の三つの種類について話したいと思います。1)昔の有名な聖徒、2)主なる神様を信じて死んだ聖徒、そして3)その聖徒の信仰と証の足跡(あしあと)に従っている現在生きている聖徒です。

最初の聖徒の種類は、名前の前に「聖」と言う肩書が来ます。例えば、聖ペテロ、聖パウロ、聖フランシスコなどです。これは、教会の偉大な人達で、私達の信仰の英雄達です。どのように私達が自分の人生をクリスチャンとして送るべきかと考える時、その導きと模範(もはん)の為にこの人達を見ます。この聖徒のある人は教師でしたし、聖フランシスのように貧しい人の為に良く働いた者です。ローマ皇帝ネロの迫害によってキリストにある信仰の為に殉教者として死んだ多くのクリスチャンたちなどの聖徒達です。今日、私達は彼らを覚えて記念し、尊敬(そんけい)して、彼らと同じように福音によって生きようと思います。

二つ目の聖徒の種類は信仰を持って死んだ人です。この中の多くの人はまったく有名ではない普通のクリスチャンです。彼らは普通(ふつう)の人で、イエス様が自分の救い主として信じて、永遠の命に天国の主に召された者です。例えば、その人は、私達のお爺さんやお婆さん、ほかの家族の人や他のクリスチャンの友達、知人(ちじん)などです。今日その人達を覚えて、尊敬し、その人々の心の中の良い事を思い出して、そして、彼らと同じようになります。よく知っている人でしたら、その人の罪や欠点も知っているでしょう。その人は私達に悪い事をして、私達を傷つけたでしょう。しかしその罪を赦します。なぜならキリストが私達を赦して下さったように、彼らをも赦して下さったと知っているからです。

三つ目の聖徒の種類は、イエス様を自分の救い主として信じて、現在この地上に生きているすべての人です。神の子羊の血によって罪が赦されました。キリストの死と復活によって清められて聖なる者になります。それで聖人です。私達今日、この聖徒の種類です。今日の教会カレンダーは、生きている人々を記念する日ではありません。しかし、昔の聖徒を覚える事によって、私達が祝福されて、私達の信仰が強められています。それで、この日は私達にとって大切です。希望が与えられています。永遠の命の中で私達が聖徒達と加えられると言う希望です。再び私達の愛する者と天国で会う日を待ち望みます。ですから、今日は淋しい記念会ではありません。お葬式のようではありません。むしろお祝いの日です。

アーメン。

マイケル・ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会


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