★ 本当のスターとは
マタイ2:1−12
2009年1月4日
顕現主日皆さんは3人の博士の話を知っているでしょう。3人の占星術の学者たちです。イエス様が生まれた時、彼らは一つの星を見て、イエス様がいる所までその星に従いました。しかし本当のスターとは夜空の星よりも、赤ちゃんのイエス様でした。博士達は贈り物を持って来ました。「彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」
イエス様はイスラエルの国の小さな村に生まれました。しかし博士達は彼を全世界の王様として拝みました。これは顕現主日の最も大切なポイントの一つです。イエス様はユダヤ人の救い主だけではなくて、全世界の救い主です。まず空の星がありました。それは広い宇宙の一部です。そしてユダヤ人ではない博士たちは、イエス様を拝みに来ました。ですから今日の礼拝の一部は、世界中の教会の宣教の働きの為に祈る事です。即ちキリストが世に掲示される為です。「顕現」と言う言葉の意味とは「啓示」や「表す」事です。キリストが世に掲示されて、私達の心にも掲示されています。今度、新しい空の星によってではなくて、聖書の言葉や救い主としてイエス・キリストを述べ伝える人々の言葉によってです。
私達の信仰を表しましょう。博士たちのようにしましょう。即ちキリストに、私達の贈り物を捧げる事によってです。私達の黄金、乳香と没薬によってです。
私達の黄金とは、私達の日曜日の献金です。献金は教会の宣教の働きを支えますが、同時にもう一つの事を意味します。献金は礼拝の業です。バスケットに献金を入れる時、自分自身の一部をも入れるからです。自分を神様にささげます。自分の人生を神様にささげるという献身のしるしです。ですから献金は礼拝の一部で、使徒信条の信仰告白のすぐ後です。
乳香は私達の祈りのしるしです。旧約聖書の時代、祈りの時に香を炊きました。その甘い匂いの煙が空に昇ると同じように、私達の祈りが天国に昇ります。博士のように、賢い人のように、私達も神様に祈りをささげます。自分自身の為に祈り、愛する人の為に祈り、教会の為に祈り、隣人の為にも敵の為にも祈り、私達の祈りを必要とするすべての人の為に祈ります。祈りは愛のしるしです。もし誰かがあなたの為に祈れば、あなたはその人があなたを愛する事を知ります。祈りによって私達はその愛を返します。
そして没薬があります。薬のように使われていました。痛みを安らかにする為でした。麻薬や痛み止めのようです。十字架上にいる時、兵隊は没薬をイエス様に飲ませようと思いましたが、イエス様は飲もうとしませんでした(マルコ15:23)。ですから没薬には、苦しみを受ける意味があります。イエス様は私達の罪の為に十字架上で苦しみを受けました。博士達の贈り物は予言のようでした。私達が自分の没薬をキリストにささげる時とは、他の人を愛するから苦しむ時です。又、苦しむ人を助ける時です。それで同情と慰めと援助をします。又、自分がクリスチャンであるので迫害される時です。不便な時にクリスチャンとして生きる時です。
黄金、乳香、没薬。私達はこのギフトをキリストにあげる事が出来るのは、キリストがもう既に私達に贈り物を下さったからです。私達に富を下さいました。天の父なる神様に私達の為に執り成しの祈りをして下さいます。私達の為に苦しみを受けて死にました。彼こそはスターです。ですから夜空の星を見る時、それを創造したキリストの事を考えて下さい。このようにして私達も星によってキリストに導かれるでしょう。
アーメン。
マイケル・ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会