荒れ野の中で、悪魔はイエス様を３回も誘惑しました。今日、この３つの誘惑を見て、私達が経験する３つの誘惑の種類として見ましょう。

第一の誘惑は、石をパンにする事でした。これは、私達の体の毎日のニーズに対する誘惑です。第二の誘惑は、世界の権力と繁栄（はんえい）を得る事です。権力への欲望と他の人を支配することへの誘惑です。第三の誘惑は、神殿の屋根から飛び降りる事です。これは私達が神様の愛や神様の存在を疑う時に来る誘惑です。

私達には石をパンにする奇跡の力が無いので、お腹が空いている時、他の方法で欲しい物を得ようと思います：泥棒盗み、うそ、人をだますことなどです。皆は力が欲しいと思います。又、いろいろな事をコントロールして自分が王様になった気分を味わいたいです。その誘惑は、その力を得る為に、他の人を傷付ける事です。他の人を傷をつけると、それはサタンの働きで、サタンのように働いて、サタンと彼のやり方を拝む事です。又、神様の愛を感じないと思う時、自分を助けるための祈りの答えを自分の目で見たいと思います。神様が本当に自分を愛するかどうかを確認したいという誘惑です。確認する事とは、その出来事をテストする事です。それは神様をテストすること、神様が自分を助けるかどうかという事は、神様の愛を疑うことです。

悪魔はイエス様を誘惑してこのように言いました、「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。」と。悪魔は私達をも同じように誘惑します。悪魔は私達の信仰をテストします。言います、「あなたは本当に神様の子供ではないので、うそを言ったり、人をだましたり、ものを盗んだりしなさい。」「あなたは神の子供ではなくて、俺の子供です。私を拝んで、この世の罪深いものをエンジョイしなさい。」「神が本当にあなたを守ると思うのですか?　あなたが本当に馬鹿なことをしたら、神様が本当にあなたを助けてくれると思うのですか。」言い換えますと、悪魔は私達の信仰をテストします。私達がうそをついたり犯罪を起こしたりすることは、悪魔にとってどうでもいいことです。しかし私たちが日々の糧のために神様に信頼することを、悪魔は心配します。その神様に対する信頼を止めさせようとして、さまざまな方法で毎日、私たちを誘惑します。これが悪魔の私達たちを誘惑する目的です。

どのようにしてイエス様が悪魔と戦ったでしょうか。それは、神様と聖書の約束を信頼する事によってです。私達も同じ事をします。ですから、教会学校で聖句を暗記して、聖書を教会でも家でも読みます。聖書の物語を覚えます。

イエス様は３つの聖書の箇所を言われました。その第一は、『人はパンだけで生きるものではない。』　私達は神の御言葉によって生きるのです。神様はイスラエルの民を４０年間荒れ野で食べさせた話を覚えます。聖餐式の中で、キリストはご自分を食べさせる事を覚えます。主の祈りは言います、「日ごとの糧を今日も与えたまえ」と。これは私達が食べる物だけではなくて、生きるために必要な全てのものをさします：食べ物と飲み物、家と家庭、家族と友達、などの全てのものです。

イエス様が言われた２つ目の聖書箇所は、『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ。』他の人を支配しようと思う時、実は、このようにしてサタンは私達を支配しようと思う事を理解してください。私達が神様に使えるべきであるので、神様がいつも私達を支配します。ですから、職場などで力ある仕事が与えられている時、私たちには自由が与えられています。何故ならば、自分の仕事によって、神様に使えることが出来るのですから。又、もう一つの素晴らしい聖句は、マルコ１０：４５です。イエス様は言われました、「人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」このけんそんの思いを持って私達は他の人に使えます。

最後に、イエス様が言われた３つ目の聖書箇所は、『あなたの神である主を試してはならない』と。私達が神様を試す事よりも、神様が私達を試しているかも知りません。私達の信仰を試しています。学校でのテストは、勉強のために大切な手段です。テストのために勉強して、テストの後にも勉強したことを覚えているという希望です。私達が自分の人生の試練（しれん）と試みを覚えて、それによって神様に対する信仰と信頼が強くなる希望です。その上、テストの為に、神様は「カンニング」を教えます。試練の時、御言葉を覚えます。例えば、私の好きな聖句です、ローマ８：２８「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」と。又は、ダビデの詩篇があります。特に、詩篇第５０編あたりの詩篇は、困った時に、信仰深く神様を完全に信頼するという詩篇です。

イエス様は４０日間、独りで荒れ野の中にいました。しかし、私達は決して一人ではいません。イエス様は私達と共にいます。聖霊は私達に力を与え、御言葉によって私達に語ります。信者達の交わりも私達に力を与えます。どうか、この４０日間の受難節がすべての試練と誘惑の中で、神様の愛と恵みと助けを見る事が出来るように祈ります。なお更に、イースターのときに、主の復活をお祝いする事が出来るように祈ります。

アーメン。

マイケル･ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会