説教のリスト
結婚式に招かれた
２００８年１０月１２日
マタイ ２２：１−１４
22:11
王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。22:12 王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、22:13 王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』22:14 招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」結婚式に招かれた
結婚式の準備は大変です。先ず日日を決めます。そして、披露宴のプラン。ゲスト･リストを書いて招待状を送ります。そして、結婚式の当日、招待された人々が披露宴に来ます。綺麗な洋服を身につけるのは、結婚式が特別なものであるからです。遠くからの人が飛行機で来れば、飛行場で出迎えます。特別な人はタクシーやリモジンで来ます。披露宴に来る人々は、「おめでとう」と言って、新しい夫婦とその両親に挨拶します。もし招待された人が出席しなければ、家族に対して失礼と考えられています。
今日の福音書の日課には、王様は自分の息子、その王子の為に結婚披露宴を準備しました。勿論、国のすべての人々がこの事を知っていました。そして、国の偉い人々がずっと前から招待されていました。その時代の習慣に従って、ローストビーフなどのすべてのものが準備されました。招待された人々が来るように、僕（しもべ）が彼らの家に送られました。そして、僕がそれらの招待客を連れて、披露宴に行きます。「準備が出来ましたよ。行きましょう！」
「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」と。そして、人々が一番良い服を身につけて、お城までの道を通ります。しかし例え話の中では、披露宴に来るように呼ばれた人々は、行こうと思いませんでした。いろいろの言い訳を言いました。「畑に行かなければ」。「仕事がある。」しかし、その日の彼らの本当の用事とは、王様の披露宴に行く事です。彼らが行きたくない理由とは、彼らは王様が嫌いだからです。自分達が王様や王子に支配されたくないからでした。それで言い訳を言いました。僕が「速くしなさい。王様のパーティに行かなければならない」と強く言った時、その人々がいらいらしました。
人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまったのです。王様の目には、これは反逆（はんぎゃく）でした。民主主義ではない時代では王様はすぐ反応します。王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払ったのです。しかし、もう、披露宴のご馳走を作っていたので、王様を忠実に愛する人を見つけました。それで、僕達を送りました。町の大通りにも、田舎の道も、
見かけた人は善人も悪人も、偉い人、地位の低い人も、お金持ちも貧乏な人も、皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになりました。皆が披露宴に入って、食べたり、飲んだりして、王子と花嫁にも王様にもおめでとうございます、末永く祝福があるようにと言いました。これらの客たちには正しい礼服が用意されていました。その時代の習慣で、宴会のホストがお客様に正しい礼服を着せました。しかし、一人の客がその礼服を着ようと思いませんでした。これも反逆（はんぎゃく）でした、その王様を自分の主人として受け入れたくないからです。それで、その客は披露宴から追い出されました。暗い所で後悔して苦しみます。これは例え話です。王様は勿論、全能の主なる神様です。王子はイエス様です。披露宴とは天国での永遠の命です。最初に招待を受けた人々はユダヤ人です。しかし、彼らはイエス様を神様の子として受け入れようと思いませんでした。僕達とは、旧約聖書の預言者、バプテスマのヨハネ、そして後に、イエス様の弟子や使徒達です。ある預言者や使徒達は、ユダヤ人が神様の所に来るように招待した時、殺されました。王様の怒りが現すのは、イエス様が生まれる５８６年前のバビロニアによるエルサレムの破壊hakai、そして、イエス様が生まれた７０年後のローマによるエルサレムの破壊でしょう。ユダヤ人がイエス様を神様の御子、その王子だと信じたくなかったので、イエス様の弟子達が神の国の福音を貧しい人や異邦人に述べ伝えました。彼らがイエス様を自分の救い主として信じたので、救われたのです。後で礼服を着ない人について話します。
いま現代の王様の僕とは、教会で伝道をする人々です。救いの招きは、先ず、ユダヤ人に行きますが、その後は、全世界に行きます。私達の回りの隣人から始めます。教会の歴史を見ると、多くの人々が本当に救い主としてイエス様を信じるのですが、同時に、多くの人々がその招待を拒否します。あなたは、誰かを教会に来るように誘った事があるでしょう。その招待を断られた経験もあるでしょう。断る時、やさしい言い訳を言ったでしょう。しかし、ある人は本当に無礼です。教会の歴史の中で、宣教師や伝道師が殺された事があります。今現在にも迫害があります。しかし人は面白い言い訳を言います。私達が言います、「教会に来ませんか」と。その本当の意味とは、「イエス様を信じて、人生をイエス様にゆだねて下さい」と言う事です。いろいろの言い訳がありますが、このようなものを聞いた事があるでしょう。
例え話には、不忠実な者の為に、
王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払ったのです。イエス様が忠告を言われるでしょうか。イエス様を自分の主、自分の王様として信じたくない人が同じ罰を受けるでしょうか。そうでしょう。ですから、私達が自分の友達や隣人や家族を愛しているので、主イエス･キリストを信じるように招きます。それで、教会の僕は伝道します。永遠の命の披露宴に入るように誘います。今日、私達がこの礼拝に参加しています。私達が神様からの招待を受け入れました。次の問題が私達に対する問題です。即ち、礼服を着ていなかった客です。それは日曜日の朝、教会に来る時、スーツやドレスを着る事ではありません。今日、普段着を着る人がいます。それは大丈夫です。イエス様が言われる礼服とは、信仰です。ガラテヤ３:２７「洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。」。黙示録３:５「勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。わたしは、彼の名を決して命の書から消すことはなく、彼の名を父の前と天使たちの前で公に言い表す。」。この服がキリストから与えられた物です。イエス様が十字架に付けられた時、彼の着物が取られて、彼のローブも取られて、その上着の為にくじを引きました。裸の恥で、私達の罪の為に、イエス様が十字架に付けられました。十字架上でご自分の命の血を流されました。そして、この血によって、私達の罪が赦されました。私達の魂が清くされました。私達には、綺麗な衣が与えられているので、私達は神様の御前に立つ事が出来ます。私達の罪を隠します。私達の心が愚かな事と私達の反抗を隠します。隠すだけではなくて、それを赦します。これだけで、私達が神様の御前に立つ事が出来ます。それで永遠の命のご馳走をいただきます。信仰によってその衣を受けました。私たち自身の働きではありませんでした。私達の素晴らしい、全能の主である王様からの贈り物です。ですから彼の素晴らしい名前をほめたたえます。
アーメン。
マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会