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祈祷会メッセージとお祈りの課題

どこの国の人であっても

どこの国の人であっても、神を恐れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。
使徒10:35

イエス様は全ての人の救いのために十字架に架かって下さいました。しかしイエス様ご自身は、ユダヤ人以外の所には積極的に宣教に行きませんでした。イエス様は神であり、何でもできるお方でしたが、救い主として地上に来られた時には、人間としての制約に縛られていました。イエス様は十字架の贖いを第一にして行動し、それを神様の計画通りに全うしてくださったのです。イエス様が復活し天に昇られた後は、神としての無限の働きを弟子たちの背後でなさっています。

ユダヤ人以外への伝道は、主にイエス様の弟子たちが担いました。その弟子たちの働きが使徒の働きに記されています。しかし弟子たちは当初はユダヤ人以外の所へ伝道に行くことを考えていませんでした。しかしイエス様は弟子たちを、ユダヤ人以外にも伝道するようにと導いていきます。その一つが使徒の働き10章のお話です。

コルネリウスというローマの百人隊長は、ユダヤ人ではありませんでしたが真の神を恐れる人でした。10:2に「彼は敬虔な人で、家族全員とともに神を恐れ、民に多くの施しをし、いつも神に祈りをささげていた」とあります。コルネリウスの祈りは神様にしっかりと聞き届けられていました。神様はコルネリウスを用いて、ユダヤ人以外への伝道の足掛かりとしてくださいました。御使いが幻のうちにコルネリウスに現れ、イエス様の12弟子のペテロを招くようにと教えます。コルネリウスは自分の舞台の兵士を送り、ペテロを招きます。同じころ、イエス様はペテロにも働きかけて、コルネリウスの招きに応じるようにと教えます。

当時、ユダヤ人たちは、外国人たちと一緒に食事をすることはありませんでした。異教の者と一緒に交わることは汚れることであると考えられていたからです。このことは10:28でペテロが説明をしている通りです。ペテロもユダヤの伝統を守り、汚れを避けて生活していました。このままでは弟子たちが外国人に伝道していく機会には発展していきません。イエス様は夢の中でペテロに語り、コルネリウスの家に行くことは神様の導きであることを伝えます。コルネリウスの家は神様がきよめたのできよいのです。

ペテロはイエス様の後押しもあって、コルネリウスの家に行き、福音を語ります。そしてイエス様の福音を語りました。すると、10:44に書かれているように、コルネリウスたち外国人にも聖霊が降りました。彼らは聖霊に満たされて異言を語り、賛美し始めました。これを見たペテロたちは驚きました。そして神様はユダヤ人も外国人も関係なく、すべての人に救いを提供しておられる事を知りました。こうして外国人に対する伝道が始まっていくことになります。しかしそれは同時に、新しい問題課題を教会に突きつけることにもなります。この先、使徒の働きはその問題課題も丁寧に記しています。

私たち日本人が神様の救いを受け取ることができるのも、神様がえこひいきをなさる方ではないからです。ユダヤ人も外国人もみな同じように神様からの救いが提供されています。肌の色、出自、心身機能に関係なく、神様を恐れる人には豊かに神様からの祝福が与えられます。そして教会はそのような違う人たちが主にあって兄弟姉妹として集まっている場所なのです。神様の深い愛によって違う人同士が一つとされている場所です。

お祈りの課題

  • 昭島教会に集う方々、ご家族のために
  • 1-2月に初めて来られた方々、久しぶりに来られた方々のために
  • 新来会者、求道者が来られるように
  • 受難日特別礼拝、イースター礼拝のために
  • 八王子教会のために