【福音宣教】 福音を全世界に

「すべての造られた者に福音をNベ伝えなさい」(マルコ16:15-20) 

20240721

今日は台湾から滋賀県にあるMAKINO福音日本語学院に約3週間の予定で日本語研修と教会訪問を目的として来日した3名の姉妹方(呉姉、王姉、謝姉)の賛美と救いの証を礼拝でしていただきます。さらに午後からは、近隣8教会の「合同賛美集会」が宇治教会を会場にして午後2時から開かれます。毎年、夏に台湾から日本語研修の学生さんたちを迎えて交流が持てることは幸いです。今回はアメリカ在住の牧師家庭の姉妹、学生対象の宣教団体で奉仕をしていた姉妹、神学校を卒業した姉妹など、日本の文化と教会に大きな関心をもっておられる姉妹方が参加してくださっています。

1. イエス様の宣言とご命令

神の御子イエス様が人となって天からこの世界に降って来られた時の宣教の第一声は「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ115)でした。イエス様が語られた神の国とは、天と地を創造された神との和解によってもたらされる「神の恵みにみちたご支配」を意味します。神様と私たちの間に横たわっている罪による深い断絶、分裂を回復するために、イエス様は十字架にかかりご自身の尊い身代わりの死をもって、全人類の罪を完全にゆるしきってくださいました。十字架上でイエス様は「すべてが完了した」(ヨハネ1930)と勝利の宣言をされました。「すべてが終わってしまった」という敗北宣言ではなく、罪と死の力を打ち破り、神との和解の道が成就した勝利宣言でした。
よみがえられ天と地の一切の権威が与えられたイエス様は、すべての弟子たちと代々の教会に「宣教命令」を下されました。

「それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ1615

神の国の良き訪れを語り伝える福音の宣教は、完全な天使たちではなく、土の器にすぎない私たち一人一人に委ねられました。なぜなら、福音を語る者も聞く者も、同じ罪深さや弱さや痛みや悲しみを共有できるから。神の救いと癒しのみ言葉の力は人間の弱さを通して十分にあらわされるからです。

ですから、私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじていますなぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。」(2コリ12:10)

2. すべての造られた者に伝えなさい

キリスト教は西洋の宗教ではなくアジアの宗教です。ユダヤの国はアジアの西の果て、中国、台湾、韓国、日本はアジアの東の国々です。今や福音は、全世界に宣ベ伝えられ全世界の総人口約80億人の32%に当たる人々がイエスキリストを救い主と信じて日々、歩んでいます。

台湾は人口2000万人、日本の六分の一ですが、プロテスタント・カトリック合わせてクリスチャン数は約57~60万人、総人口の4%を占めます。ちなみに日本は人口1億2000万人、クリスチャン数は多く見積もって100万人、総人口の1%にすぎません。経済大国でありながら霊的には暗黒大陸と言えます。プロテスタントの宣教師による日本宣教はすでに165年の歴史を持っていますが、今なお総人口の99%の人々を対象とした「未宣教地」と言えます。「福音を宣ベ伝えなさい」と言われたイエス様のチャレンジを私たち日本の教会はしっかりと受けとめる必要があります。

3. 無宗教大国日本

ロイター通信 ピューリサーチセンター2012年の発表によれば、世界総人口約80億人の中でキリスト教徒は23億人で31.5%。次いでイスラム教が16億人で、23.1%といわれ、さらにイスラム教は今後、人口増加と共に急激に成長すると推測されています。意外なことに第3位は無宗教で約11億人だそうです。さらに無宗教の6割以上が中国、第2位は日本で約4.8割、7200万人と発表されています。

日本は信心深い仏教国のように思われているかもしれません。その証拠に、京都は日本の代表的な仏教系神道系の本山がひしめく一大宗教都市であり、元旦などの初もうでには毎年数百万人の参拝客が訪れます。しかしながら、実態は宗教的伝統行事・慣習にすぎず、幾多の神社仏閣も1000年の歴史を誇る古都京都の「風景」にすぎません。

剣豪宮本武蔵が「神仏は拝むべし、ただし頼るべからず」と言ったそうですが、まさに日本人の宗教観そのものと言えます。信心はあるものの礼拝すべき特定の神を知らない「無宗教大国」日本といえます。神などまったく信じない、神など存在しない、人間が作り出した宗教的アヘンにすぎないとまで言い切る「無神論」ではなく、八百万の神々を祭りながらも、葬儀はほとんど仏式で行いながらも、天地を創造された唯一の創造者なる神を知らず、真の救い主であるキリストを受け入れようとしない99%の日本人が住む「無宗教大陸」日本。天においても地においても全権を委ねられたイエス様は、「福音を伝えなさい」と、私たちにチャレンジしているのではないでしょうか。

MAKINO福音日本語学院は19回目を迎えます。平均10名前後としてもすでに200名近い学生が日本語、日本文化そして日本の教会に触れ、学び、祈ってくださっています。                                

太陽が昇る国日本ですが、真理の光が闇の中に差し込みますように、この地を照らしだし、闇の中から光の中に導き入れてくださるように祈りましょう。私たちが用いられますように祈りましょう。

「私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。

        なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。」(ロマ1:16-17)

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