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万事を益としてくださる神様
(主婦)
1 突然の試練
ハレルヤ、主の御名を賛美します。
私の主人はある会社の営業担当をしているのですが、4月末に退職勧告を受けました。入社以来、トップクラスの営業マンとして、会社に貢献してきた主人にとってはとても納得できるわけはなく、また、今回のことがきっかけとなって相当な金額の損害も主人が被っていたことが明るみになりました。
主人は今回のことでかなりショックを受け、体調を崩し、スム−ズに会話することができなくなってしまいました。そのため、ここで私がしっかりしなければ会社の思惑通りになってしまうと思う一方で、小心者の私は、その重圧と不安とで震える思いで、「神様、この弱く知恵のない者をどうか助けてください・・・。」と、ただただ、祈っておりました。
そしたら旧約聖書に記されているダビデとゴリアテが戦っている場面が目に浮かび、人間の目にはどうみても弱く、不利な状況の中で、ダビデを主が守られたように、私がどんなに弱くても主がともにいてくださるのなら、主が戦ってくださるのだから何もおそれることはないのだと、主の御声が聞こえてくるようで心が救われました。
幸い私の兄が他の会社で長く労働組合に携わっていた経験から、私たちと行動をともにして助けてくれておりますので、今のところまだ解雇になっていませんが、会社に誠意がみられずしかたなく提訴に踏み切りました。その後も何度か厳しい状況に追い込まれると不安になってしまいますが、その度ごとに「恐れてはならない。私はあなたとともにいる」(イザヤ41:10)、「あなたは後ろから前から私を囲み、私の上に御手を置かれます。」(詩139:5)と、主の励ましと慰めで私を包んでくださるのです。何と幸いなことでしょう。
2 主のご配慮
それから9月頃、兄夫婦と一緒に食事をしている時、主人の口から「今まで、縛りすぎていたと思う。今は教会へ行くことも認めている」と聞き、私は一瞬、耳を疑って、「えっ、もう一回言って。本当? それ本当? 本当に本当?」と聞き返しました。
主人はお酒も入っていましたし、兄たちの前だからちょっといい格好をしたかったのかもわかりませんが、「うん、そうや」と言ってくれたのです。バプテスマを受けて15年目になるのですが、あれほど反対し続けていた主人の気持ちが変わることは生きている限りないものと半ばあきらめていましたから、本当に嬉しくて今もその喜びをかみしめております。
裁判の結果がどのようであっても、きっとそのことも神様が「万事を益としてくださる」(ロマ8:28)と信じております。
2001年12月9日