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わたしがあなたとともにいる
(青年)

 私は小さい頃から、どこから生まれ、どこへゆくのかずっと疑問でした。でもそんなことを大人に聞いてもうざがられるだけでした。だから私は、同年代の子たちからも変わっているというレッテルを張られ、友達もほとんどいませんでした。

 そんな時、シュバイツアーに出会いました。そして私はあの生き方に感動するとともに、キリストを信じる人のすごさを知りました。でも私がそれから、教会に導かれるには長い道のりがありました。子供ながらにいろんな宗教に走り、哲学の本も読みました。でもどれも私の心の疑問に答えをくれませんでした。そんな頃から、霊的現象が起こるようになりました。夜もまともに眠れず、霊媒師にお払いをしてもらいました。でもいっそうひどくなるありさまで、ノイローゼの極地にきていました。そんな時、祖母から霊友会という宗教のお守りをもらいました。そしてそれを肌身離さず持ち歩くようになりました。それがなければ夜も眠れず依存するようになりました。

 でも高校の時、三浦綾子さんの本に出会って、私はキリストを求め始めるようになりました。そんな時、ある人から「死ね」と言われ、夢がつぶされ、私は3ヶ月間泣き崩れる生活を送りました。自殺をしようとした時、心のきれいなクリスチャンの女性と出会いました。そして私は、家からは遠かったのですが、友達の通っている教会に導かれるまま行くようになりました。

 たくさんの神を信仰していた私は、夢の中で「たくさんの神を信仰する者はその神によって裁かれる」という声を聞きました。それでお守りを手放して寝てみました。するとまた霊現象が起こりました。でもその時、心の中で、「この神様が本当の神様ならどうか助けて下さい」と叫びました。すると枕元に置いてあった聖書がまばゆい光を放ち、破れ散ったと同時に、霊現象は消えました。 私はそんな経験をした三ヶ月後のクリスマスに洗礼を受けました。                        

私が教会を代わるようになったのは、今から一年ほど前、病気に犯されて体調を崩してしまったからです。教会は遠いのでまったく行けなくなりました。そして最近、神様はこんな良い教会を私に与えて下さいました。そして八年前、洗礼を受けた記念の日にどうしても教会員になりたくてこの日を選びました。

 最後にこんな私がずっと支えられてきたみことぱをひとつ言います。

 「恐れるな、わたしはあなたと共にいる。」 (イザヤ41章10節)                     

2002年6月2日