2004,9,12

霊の食物を食べ、霊の飲み物を飲もう 
气Rリント10:1〜4




『兄弟たちよ.このことを知らずにいてもらいたくない。わたしたちの先祖はみな雲の下におり、みな海を通り、みな雲の中、海の中で、モ―セにつくバプテスマを受けた。また、みな同じ霊の食物を食べ、みな同じ霊の飮み物を飮んだ。すなわち、彼らについてきた霊の岩から飮んだのであるが、この岩はキリストにほかならない。』

 イスラエルの人々は紅海を渡りました。彼らは雲の下、紅海の間中、乾いた地を歩いて通過しました。彼らは紅海が分かれた光景を見ながら、言葉で表現できないほどの不思議と喜びを持って渡ったはずです。彼らが紅海を渡った出来事が、私たちに示そうとする信仰における霊的な意味は何でしょうか?それはイスラエルの人々が罪悪の世から脱出するという意味であり、霊的なバプテスマを受けるという意味があります。
  气Rリント10:2節に、
「みな雲の中,海の中で,モ―セにつくバプテスマを受けた.」と記されています。バプテスマはイエス・キリストの衣を着ることです。ガラテヤ3:27節に、「キリストに合うバプテスマを受けたあなたがたは,皆キリストを着たのである.」と記されてある通りです。
バプテスマは古い衣を脱ぐことであり、これはまさに古い習慣と古い思想をすべて捨てることです。これから私たちは、霊的に紅海を渡るバプテスマを受けました。では私たちはどのような信仰の持ち方で生きるべきでしょうか?

1.霊の食物を食べるべきです。
紅海を渡ったイスラエルの人々は、荒野で天から与えられるマナを食べました。このマナを使徒パウロは『霊の食物』であると述べています。なぜ霊の食物なのでしょうか?それは神様から与えられる糧であるからです。今日、私たちが食するべき霊の食物は、まさに神様から与えられる神様の御言葉です。
  この糧は地上で得られるものではなく、天から与えられる糧です。詩篇78:24節にも、
「彼らの上にマナを降らせて食べさせ,天の穀物を彼らに与えられた.」詩篇105:40節にも、「また彼らの求めによって,うずらを飛びきたらせ,天から,糧を豊かに彼らに与えられた.」と記されています。
そして、信仰の年月を重ねるにつれ、乳のような御言葉ではなく、ご飯のような御言葉、すなわち堅い食物を食べるべきです。(ヘブル5:13〜14節)聖書は神様の御言葉も、乳のような御言葉と堅い御言葉があることを教えています。
「すべて乳を飮んでいる者は,幼な子なのだから,義の 言葉を味わうことができない.しかし,堅い食物は,善銷を見わける感覺を實際に働かせて訓練された成人のとるべきものである.」(气Rリント3:1〜2、ヘブル5:13〜14)。


 山梨県のゆずりはらと言う町は長寿村として広く知られている町です。そこには面白い現象が起こっています。この町の70歳〜80歳の人たちは健康である反面、40〜50代の人たちは成人病やそれぞれの病に苦しむということです。その原因を調べて見ると、食生活の変化によるものであることが分かりました。この町の老人たちは加工してない、粗末であっても自然から得た自然食をするというところにあったのです。

<1>堅い食物は食べ辛いです。かむ時間もかかります。しかし堅い食物がより長寿には役に立ちます。たとえば、白いご飯の方が玄米や雑穀のご飯より食べやすいです。しかし、実際、健康の為には玄米や雑穀のご飯の方がよいのです。
同じように、神の御言葉も、堅い御言葉、奥義の御言葉は学ぶことも悟ることも難しいです。またその御言葉を消化させるにも多くの時間がかかります。しかし、このような御言葉は、私たちを確かな永遠の世界へと導き、私たちが神様の深い御旨を知ることが出来、信仰の成熟された者になるよう助けてくれます。(ヘブル6:1〜2)
では、今私たちはどれほど固い食物を食べるために努力しているでしょうか?果たして私の生活の中で堅い食物を食べる時間はどれほどであるのでしょうか?これからは、堅い食物を食べられる所へ休まず出てきてください。今日も、カナンと言う天国に辿り着くために天の糧である神様の御言葉を逃さずに食べる御わざがありますように(黙示録10:8〜11)。

2.霊の飲料を飲むべきです
气Rリント10:4節には、
「みな同じ霊の飮み物を飮んだ。すなわち、彼らについてきた霊の岩から飮んだのであるが、この岩はキリストにほかならない。」と記されています。この「霊の飲み物」とは神の聖霊を象徴します。イエス様はヨハネ7:38〜39節で、「わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その腹から生ける水が川となって流れ出るであろう。」これは,イエスを信じる人々が受けようとしている御霊をさして言われたのである.すなわち,イエスはまだ榮光を受けておられなかったので,御霊がまだ下っていなかったのである.と言われました。
 水には地表水があります。これは地球の表面にある水です。地表水は如何にきれいな水であってもある程度は汚染されてあります。しかし、地表水の反対は地下水です。地下水の中でも海洋深層水と言う地下水があります。太陽の光が届かない水深200メートル以上の所にある海水を意味するもので、厳密な意味での深層水はアイスランドから始まって2000年を周期に大西洋、インド洋、太平洋を循環する海水資源です。
 陸地の下には数千万年前地球の地殻変動によっ貯蔵された海水があります。この貯蔵された海水を深層水と言われています。この水は100パーセント汚染されてない初めの状態の水であります。詩篇33:7節にも、
「主は海の水を水がめの中に集めるように集め、深い淵を倉におさめられた。」と記されています。確かに神様も初めにこの世を創られるとき、きれいな水が陸地の中に貯蔵されてあるように、と語られてました。この海洋性深層水は、陸地の中で長い間熟成されながらイオン化され多量のミネラルと必須微量元素を含み、特にミネラルは体の中の活性酸素を除いたり調節をする役割を持ち、体を健康にすることが出来る物質であることが知られています。このように、水も深層の水を飲む事が私たちの身体にとって有益であることが分かります。
 聖書は神の御言葉の世界にも深い世界があることを教えています。
. 旧約はイスラエルの歴史を記録しています。しかし、その表面的なイスラエルの歴史の中に裏面的なイエス・キリストの姿とわざが含まれているのです。旧約聖書を読んで、イスラエルの歴史だけを悟る人は地表水を飲む人であって、旧約聖書を読む中で、イスラエルの歴史だけではなく、これから来るべきイエス・キリストに対するものまで読むことが出来れば、その人は深層水を飲む人であると言えます。
しかし、この聖霊の水は誰から出るのでしょうか?霊の磐から出るのです。この磐こそイエス・キリストです。私たちはキリストから聖霊を受けることが出来ます。この驚く事実はこの磐がイスラエルについて来たということです。气Rリント10:4節に
「ついてきた霊の岩」であると記されています。
<2>私たちは霊の食物を食べ、霊の飲料を飲むべきです。この霊の食物はイエス・キリストの体であり(ヨハネ6:31〜3)、霊の飲料はイエス・キリストの血潮です。イエス様は、ヨハネ6:53〜57節の中で
「イエスは彼らに言われた,「よくよく言っておく。人の子の肉を食べず,また,その血を飲まなければ,あなたがたのに命はない.わたしの肉を食べ,わたしの血を飲む者には,永遠の命があり,わたしはその人を終りの日によみがえらせるであろう.わたしの肉はまことの食物,わたしの血はまことの飲み物である.わたしの肉を食べ,わたしの血を飲む者はわたしにおり,わたしもまたその人におる.生ける父がわたしをつかわされ,また,わたしが父によって生きているように,わたしを食べる者もわたしによって生きるであろう.」と言われました。
私たちは表面的な覆いを外して聖書の深い所に入れば入るほど神様の実体を正確に見ることができます(コリント3:14〜16)。气Rリント2:10節にも、
「そして、それを神は、御霊によってわたしたちに 啓示して下さったのである。御霊はすべてのものをきわめ、神の深みまでもきわめるのだからである。」と言われています。ですから聖霊が働けば私たちはいくらでも神様の奥義の世界を知ることが出来ます。このように神様の奥義の世界を悟り、体験した人の口からは自然的に奥義が語られるのです。
このような人がまことに賢い人となるのです。箴言18:4節に
「人の口の言葉は深い水のようだ。知惠の泉は、わいて流れる川である。」と記されています(箴言20:5).
神様は奥義の世界を慕う者には、神様は奥義の世界を開いてくださいます。エチオピア宦官は聖書を読みながらその意味を知ろうと慕いもとめました。その時、神様はその宦官の心を分かってピリポを送り、彼が読んでいる聖書の言葉の意味を説き明かすように言われました(使徒8:30〜31)。ピリポはイザヤ53:7節以下の御言葉に含まれてあるイエス・キリストを教えてあげました。
「そこでピリポは口を開き,この聖句から説き起して,イエスのことを宣べ伝えた。」( 使徒8:35節)
人は、堅い食物を食べることによって長生きし、すべてが栄えることができます。皆様が、御言葉の硬い食べ物を食し、深層水を慕い求め、飲み、乾いた魂を潤してくれる恵みを豊かに受けますように。
「主はかわいた魂を滿ち足らせ、飢えた魂を良き物で滿たされるからである。」(詩編 107:9)
今日も堅い食物の御言葉を食べるために、聖書の学びに熱心に加わり、聖書を読みながら益々奥義の御言葉の世界に入り、霊の天国であるカナンにすべての人々が辿り着くわざがありますよう主の御名を持って祈ります。



日本ナザレン教団 赤坂教会



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