20   空っぽの墓 (イースター礼拝 2007.04.07)
イースター 2007
『空っぽの墓』
ルカ 24:1-12,マタイ28:1-10,マルコ16:1-8,ヨハネ20:1-10
 
イースターおめでとうございます!
 
あなたがプレゼントの箱をもらったとしましょう。
そして、喜んでそれを開けてみると、カラッポ。
これはとってもがっかりすることですね。
空っぽのプレゼントの箱には、失望させられます。
しかし、今日は、空っぽの墓に希望があるメッセージです。
 
4つの福音書を読んで、「空っぽの墓」についてわかることは、次のことです。
1.イエスさまの体がなく、亜麻布がそのままあったこと
2.入り口の石がのけられていたこと
他にもわかることはあるのですが、今日はこの2つについて取り上げます。
 
1.イエスさまの体がなく、亜麻布がそのままあったこと
これは、まず、イエスさまが確実によみがえったということを示しています。
「盗まれていない」し、「動物などに食べられていない」し、「事故で移動したわけではない」ということです。
盗む人が、わざわざ亜麻布をはがして、生の死体だけを運ぶことは考えられません。
肉食動物ももちろんです。
地震で死体が転がるときに、都合よく亜麻布を抜けることはないでしょう。
 
そして、もう一つ大事なことがあります。
十字架につけられた者は、呪われた者でした。
その十字架からおろされた体を包んでいた亜麻布が、そのまま墓の中にあったのです。
ということは、呪いはその中に閉じ込められたということです。
そして、呪いをそこに残したまま、イエスさまはよみがえったのです。
そこから抜け出たイエスさまは、もう、呪われた者ではなくなったのです。
 
イエスさまは、誰の呪いを背負って十字架についたのでしょう?
イエスさまの生涯には、呪われるようなことは、何一つありませんでした。
イエスさまが背負ったのは、私たちへの呪いです。
私たちは、現在の自分や過去の自分を思うとき、悲しい気持ちになったり、呪いたい気持ちになったりすることがあります。
その呪いすべてを、変えてしまいたい過去のすべてを、イエスさまは担って十字架についたのです。
 
この私たちへの呪いが、もう、亜麻布に閉じ込められて、墓の中に葬られているということなのです。
あなたへの呪いは、処理されているのです。
あなたは、もう、自分自身を責める必要はありません。
あなたは、イエスさまの十字架と復活によって呪われた者ではなくなったのです。
新しい人生を歩んでいいのです。
墓に残された亜麻布は、その証拠です。
あなたへのための、呪いからの解放の宣言です。
 
2.入り口の石がのけられていたこと
これは、この祝福が、閉ざされた奥義ではなく、開かれた奥義であることを示しています。
朝早く墓に向かった女性たちは、自分で石を取り除けることは不可能でした。
彼女たちは、「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、だれかいるでしょうか。」とみなで話し合っていた。(マルコ16:3)
しかし、神様はあらかじめ、その大きな石、動かすことのできない石を移動させていたのです。
それで、誰もが、残された亜麻布を見ることができるようになったです。
 
イエスさまの十字架の祝福は、自分の努力や修行、訓練で得られるものではありません。
神様は、門を開けて、あなたを待っていてくれるのです。
やさしく腕を広げて、あなたを抱きしめてくれるのです。
すべての人に対して、入り口の石は取り除けられています。
それは、呪いから解放された、新しい人生への入り口です。
なりたい自分になるための、入り口です。
あなたでなくてはならない、あなたが主人公の人生の扉は、もう開かれているのです。
 
この祝福が与えられたとき、弟子たちはどうしたでしょう。
「それで、弟子たちはまた自分のところに帰って行った。」(ヨハネ20:10)
「ところが使徒たちにはこの話はたわごとと思われたので、彼らは女たちを信用しなかった。」(ルカ24:11)
そう、あなたに選択はゆだねられているのです。
「呪いを背負った人生」を選ぶか、「祝福された人生」を選ぶか。
私たちは、やさしい神様の腕の中に飛び込んで、「祝福された人生」を歩んでいきましょう。
 
 
イエスさまは、確かによみがえりました。
あなたの悲しみや呪いは、十字架上でイエスさまが担いました。
そして、いまや、亜麻布に包まれて墓の中です。
復活のイエスさまは、罪の呪いに打ち勝ったのです。
そして、この勝利のいのちは、あなたの人生にも、惜しみなく与えられます。
そう、あなたの前をふさぐ、大きな石は、もう、取り除けられているのです。



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