41   ゲラサの男(3) --傍観者と体験者-- (話そう47 2007.08.11)
イエスさまと話そう47
『ゲラサの男(3)---傍観者と体験者---』
マルコ 5:1-20 (マタイ8:28-34、ルカ8:26-39)
 
私が大手の学習塾に勤めていたころの話です。
私が髪型を変えると、生徒に必ず言われることがありました。
「先生、前の髪型の方がよかったよ。」
 
Aという髪型からBに変えると、まず、こう言われます。
BからCへ変えても、CからDに変えても、DからEに変えても言われるのです。
それで、はじめの髪型Aに戻すと、やっぱり、「前の方がよかった」と言われるのです。
それほどまでに、人間は変化を嫌う生き物なのでしょう。
 
さて、この聖書箇所で、不思議だなぁと思わされるところがあります。。
すると、彼らはイエスに、この地方から離れてくださるよう願った。(17節)
ゲラサの町の住民たちは、イエスさまを追い出したのです。
言葉は丁寧ではありますが、強情にお願いしたのです。
言葉は慇懃ですが、内容は横柄です。
 
なぜ、彼らはこのようなことをしたのでしょうか。
いろんな人のメッセージを聞くと、一人の人の救いよりも2000匹の豚の損害の大きさに目がいったからという見方がありました。
つまり、損得勘定でイエスさまを追い出したという訳です。
これ以上ここにいられたら、どんな損害が出るか恐ろしくて、追い出したのです。
仮に豚1頭が1万円としても、2000万円の損失が現実に起こったのですから、そういう見方もあるでしょう。
 
しかし、私は、それだけではないと思うのです。
彼らは、イエスさまの力の大きさを認めて、神様の力を認めて、それが自分の生活に入ってくることへの拒絶をしたのではないでしょうか。
つまり、生活の変化への拒絶です。
現状がそんなにすばらしいとは言えなくても、変化よりも現状維持が安心なので、そちらを選んだのです。
もしかしたら、日本人は特にそういう傾向が強いかもしれませんね。
 
悪霊につかれていた男の人に起こった出来事、この劇的な変化を認めてしまったら、自分たちも変わらなければなりません。
いくらいいことでも、劇的な変化はいらない、と彼らは判断したのです。
先ほどの髪形の話で言えば、「先生、その髪型いいね」と言ったら、「じゃあ、あなたも切ったらどう?」と言われることへの恐怖です。
 
さて、当の本人はどうだったのでしょう。
それでイエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人が、お供をしたいとイエスに願った。(18節)
まわりの住民たちと違い、本人はこの変化を受け入れて、喜んでついて行きたいと思ったのです。
これが「傍観者」と「体験者」の違いです。
 
キリスト教は、またイエス・キリストの十字架は、私たちに大きな変化を要求します。
価値観のコペルニクス的変換です。
「自分の努力で救われる(因果応報)」から「イエスさまの贖いで救われる(絶対恩寵)」へ。
「自分で生きている」から「神様のいのちに生かされている」へ。
「未熟な人間(大嫌いな自分)」から「神様の子ども(愛すべき自分)」へ。
こんな変換、普通の神経じゃ受け入れられません。
では、なぜ、2000年もキリスト教は続いてきたのでしょうか。
それは、先輩信仰者が「傍観者」ではなく、「体験者」だったからです。
 
ゲラサの男は、イエスさまの力を体験しました。
ゲラサの住民は、イエスさまの力を理解しましたが、体験しませんでした。
彼らは、傍観し、拒絶したのです。
 
もし、神様の知識をいっぱい仕入れたとしても、体験がなければ、傍観者でしかありません。
一回の神様との体験は、宗教書や哲学書1000冊の知識にも勝るのです。
先輩信仰者は、神様の体験を通って、信仰を継承してくれました。
神様をすでに信じている人も、これから信じようと思っている人も、まだ信じていない人も、一回の体験を求めましょう。
「傍観者」として冷めて生きるのではなく、「体験者」として熱く生きるために。
恐れの中で生きるのではなく、喜びの中で生きるために。
 
ここで1つの疑問がでてきます。
「体験を求めるって、どうやったらいいんだろう?」
答えは簡単です。
イエスさまに、求めたらいいのです。
イエスさまは、湖をこえて、嵐をこえて、たった一人のあなたのためにやってくる方です。
あなたのために、十字架の血潮の赦し、永遠のいのち、神様の子どもの特権を持って。
そう、これらはみんな、あなたのものなのです!



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