詩篇に楽しもう 20 
『詩篇 第33篇』 詩篇 第33篇 
  
私がこの詩篇を読んで一番初めに受けた印象は、「詩篇らしい詩篇」だなぁということです。 
神様の恵みに対する、喜び、感謝、賛美があふれ、とっても、素敵な詩篇です。 
みなさんはどんな印象をもたれましたか。 
  
この詩篇の要旨は簡単です。 
「大いなる神様の力と恵みを受けて、神様の民・イスラエルの正しい人たちよ喜べ!」という招きです。 
人の目に見えなかった創造の御業も(6節)、目に見えた出エジプトでの海が分かれた奇蹟やイスラエルの戦い(ダビデ対ゴリアテなど)も(16節)、神様の恵みを示す歴史的事実です。 
イスラエルの民よ、確かに、確かにあなたは愛されているのです! 
さあ、心いっぱい、喜びいっぱい、賛美しましょう! 
と、招いているのです。 
  
さて、旧約時代のイスラエルと神様との関係は、私たち人類全体と神様との関係の雛形です。 
ということは、この招きは、とりもなおさず、私たちに対する招きでもあるのです。 
神様の大きな愛と、イエスさまの十字架によって、正しい者・神様の民・神様の宝とされた私たちに対する招きなのです。 
  
キリスト教は、どこか遠くの偉い人や修行した人、あるいは悟った人だけのものではありません。 
神様が海を分けたとき、モーセに導かれたイスラエルの民は、一人残らず海を渡ることができました。 
海が分かれる奇蹟を目の当たりにするまで、モーセのことをののしっていた人もいたでしょう。 
神様の奇蹟を信じることができず、絶望していた人もあったでしょう。 
でも、神様はその人たちをもしっかりと守り、だれひとり残すことなく、海を渡らせたのです。 
  
そう、救いは私たちの誠実さによるのではなく、神様の愛と憐れみによるのです。 
だから、喜び・感謝・賛美は、あなたのものです。私のものです。 
他人事ではないのです。 
あなたは神様に招かれているのです。 
  
立琴をもって主に感謝せよ。十弦の琴をもって、ほめ歌を歌え。 
新しい歌を主に向かって歌え。喜びの叫びとともに、巧みに弦をかき鳴らせ。(2-3節) 
「新しい歌」それは、物理的な新しさもあるでしょう。 
時代に即した賛美という面もあるかも知れません。 
  
しかし神様は、表面に見えるものや具体的なものよりも、それ以上に、内面や本質などの見えないものを見る方です。 
「新しい歌」それは、私たちが新しい心で捧げる歌でもあるのです。 
私たちは、新しい心で賛美を捧げましょう。 
新しい自分で、新しい生き方の中で、神様に心からの感謝と喜びを捧げましょう。 
  
サンパウロ・ゴスペルハウスの礼拝は、比較的新しい賛美で満ちています。 
私の技量不足で、「巧みに弦をかき鳴らせ」(3節)まで行けていないのは、申し訳ないですが(笑)。 
しかし、ただ新しく作られた歌ではなく、新しい心を持って賛美しましょう。 
身も心もたましいも新しくして、いえ、神様に新しくされて、喜びにあふれて賛美しましょう。 
喜びの叫びを、ともに神様に向かって上げましょう。 
  
あなたの生活の中に賛美を! 
感謝と喜びにあふれた賛美を! 
新しい心で、ハレルヤ!と喜び叫んで、生活しましょう。 
神様は、確かにあなたを愛しているのです。 
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