9   詩篇 第115篇 (詩篇に楽しもう15 2007.02.03)
詩篇に楽しもう 15
『詩篇第115篇』 詩篇第115篇
 
詩篇第113篇から118篇は、「エジプトのハレルヤ詩篇」として知られています。
今週は、そのうちの1つ、第115篇を取り上げて生きたいと思います。
 
今朝、長男はれる(6歳)のおもちゃが1つ行方不明になりました。
いつも同じ場所にしまっているので、何度もそこを探したのですが、見つかりません。
つい10分前まで遊んでいたのにです。
部屋中を捜しても見つからず、途方にくれたはれるは、祈り始めました。
「イエスさま、ポケモンのゲームがなくなってしまいました。
どうか、見つけてください。
イエスさまのお名前でお祈りします。アーメン。」
 
そして、彼は別のゲームで遊び始めたのです。
それはあきらめではなく、神様に信頼して、安心して遊んでいたのです。
およそ5分後、寝床から起き出した次男タリタ(2歳)が、はれるの遊んでいる部屋にやってきました。
クルクルッと部屋を回って、何をするのかなと思っていると、はれるの捜していたゲームを握って、「はい、にぃちゃん」と渡したのです。
 
神様が、タリタを使って、はれるの祈りを聞いたのです。
神様を知らない人には、「ただの偶然、よくできた話」で終わりかもしれません。
しかし、神様を知っている者にとっては、生きて働く神様の愛と誠実さがわかる瞬間なのです。
 
今週の聖書箇所は、まさにそのような箇所です。
「彼らの神は、いったいどこにいるのか。」(2節)
これは、神様を信じることができなかった人たちの声です。
これは2000年以上前から、現在に至るまで、変わらない声ではないでしょうか。
「見えたら信じてやる。わかったら信じてやる。」というものです。
 
私も、神様を信じる前は、そうやって生きていました。
神様は見えないから不安になり、見えるものに頼りたくなるのです。
仕事、名誉、恋人、お金、地位、・・・・さまざまなものに、頼っていました。
信じるものがない私は、自分を認めてもらうために、一生懸命仕事をしました。
一見、モーレツに働き、モーレツに生きているようですが、実は、頼るものを失う恐怖から逃げていただけなのです。
まさに、いのちがない偶像に振り回されている人生でした。
 
先輩牧師たちは、この第115篇から、こうメッセージをしてきました。
「神様を理解できたら信じようと思っているなら、それは達成できない。
それとは逆に、信じることが先行して、信じたならば理解できる世界なのだ。
そして、そこに祝福がある。」
確かに、その通りでありましょう。
 
しかし、私は思うのです。
それなら、イエスさまは要らなかったのではないでしょうか。
イエスさまは、十字架にかかる必要がなかったのではないでしょうか。
「信じられた人だけ、その人だけが理解して、救われて、祝福される。」
もし、それが事実なら、クリスチャンは威張っていいでしょう。
なぜなら、理解する前に信じることができた偉い人だからです。
 
しかし、実際はそうではありません。
自分の力ではなく、神様の力によって信じることができたのが、クリスチャンなのです。
旧約聖書の中でも、新約聖書の中でも、神様・イエスさまは、おせっかいすぎると思えるほどに、人間に対して寛容です。
信じることができるような、舞台を作りつづけてくれるのです。
そして、それだけではなく、私たちが信じることができるように、助け主・聖霊様をも送ってくださったのです。
 
クリスチャンは、神様を信じることができた偉い人ではありません。
信じていない人よりちょっと先に、神様に信じさせてもらったのが、クリスチャンなのです。
 
神様の愛は、すべての人に開かれています。
誰一人、はずれることなく、神様は愛して、招いているのです。
今、信じることができないあなたは、信じることができるように求めてみませんか。
神様は、その求めを無視するような方ではありません。
寛容でおせっかいな神様は、あなたにその機会を与えてくれます。
また、聖霊様によって、目を開いてくれるのです。
 
信じることができたとき、私たちの人生に祝福があふれます。
いえ、本当は、祝福があふれていることに気がつくといったほうが正解でしょう。
今まで、偶像で目が覆われていたから見えなかった祝福が、見えるようになるのです。
 
しかし、私たちは、今よりとこしえまで、主をほめたたえよう。ハレルヤ。(18節)
そう、「今よりとこしえまで」なのです。
神様を知る前、私たちは、死ですべてが終わってしまうと考えていました。
しかし、死によって途絶えることのない神様への喜びが、あなたの人生に与えられるのです。
死の力に勝利する喜びの声をあげる、ハレルヤの人生です。
このハレルヤの人生は、あなたのために用意されています。
 
神様の愛の中で、喜びの声をあげましょう。



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