23   あなたがたの義 (メッセンジャー16 2006.05.06 第一礼拝)
メッセンジャーはイエスさま 16
『あなたがたの義』 マタイ 5:17-20
 
イエスさまは、「わたしが来たのは律法や預言者を・・・成就するために来たのです。」(17節)と言われました。
律法や預言者とは、旧約聖書のことです。
もちろん、この当時に新約聖書はなかったのですから、旧約とは言われなかったでしょう。
その聖書を、成就するために来たとイエスさまは言ったのです。
 
イエスさまはその生涯に何をなしたのでしょうか。
イエスさまは病人を癒し、罪人を赦し、悪霊を追い出しました。
しかし、たった3年ほどの伝道の最後は、十字架につけられて殺されたのです。
そのとき、イエスさまは「無念だ。まだ成就しなかったのに。」とは言われませんでした。
イエスさまは、「完了した」(ヨハネ19:30)と言われたのです。
何を完了したのでしょうか?
それは、私たち人間の救いです。
 
救いとは何かを簡単に説明しましょう。
神様が私たち人間を造ったとき、それは非常に良いものでした。
神様の最高傑作、神様の宝物が人間だったのです。
そのとき、人間と神様との間には、完全な愛の関係が成り立っていました。
しかし、サタンの誘惑によって罪が入り込み、断絶が起きました。
愛の破壊が行なわれたのです(これがサタンの目的です)。
罪の奴隷となった人間を取り戻すための代価がイエスさまでした。
イエスさまは、十字架でいのちを捧げました。
その動機は、神様の愛の故です。
そして、成就した理由は、イエスさまの徹底的な従順によってです。
 
つまり、イエスさまが成就したのは、神様の人間に対する愛でした。
と言うことは、律法や預言者(旧約聖書)は、神様の愛を示していたのです。
すべての人を神様の元に取り戻すために、ひとり子のいのちまで捧げた神様の愛をです。
「私たちは神様に愛されている。」これが聖書の大原則です。
十戒をはじめとする律法や、たくさんの預言者たちも、人間を神様の愛に立ち返らせるためにあったのです。
でも、人間の無理解が、それを受け入れられなかったのです。
それで、イエスさまの贖いを必要としたのです。
 
イエスさまは、また言われました。
まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。(18節)
 
律法は神様の愛を示すものです。
その律法が決してすたれないとは、神様の愛が決してすたれないという事です。
そう、私たちは、誰一人例外なく愛されているのです。
聖書の神様は、民族限定の神ではありません。
ユダヤ人だけの神様ではなく、クリスチャンだけの神様でもないのです。
全人類の神様なのです。
そして、時間を超えて永遠に私たちを愛してくださる神様なのです。
 
まことに、あなたがたに告げます。もしあなたがたの義が、律法学者やパリサイ人の義にまさるものでないなら、あなたがたは決して天の御国に、はいれません。(20節)
律法学者は、旧約聖書の研究家です。
彼らは、律法の解釈のために、やたらと規則を増やしていきました。
パリサイ人は、それらのたくさんの規則を守ることで、聖さを保てると思っていた人たちです。
彼らは、大原則(神様の愛)を忘れ、枝葉の先の先にしか意識がありませんでした。
彼らの義は、神様の愛を見失った義、人間の作った義です。
神様の愛を失った義は、他人を見下げる義でありました。
 
イエスさまが私たち求めている「あなたがたの義」はそうではありません。
枝葉ではない、神様の愛の大原則を捕らえることが求められているのです。
私たちは、神様に愛されるために造られました。
そして神様は、罪からの開放のためにひとり子のいのちまで捧げてくれました。
神様の愛は私たちを束縛しません。(サタンはそのようにエバを惑わしました)
神様は、私たちを愛し、赦し、自由を与えてくださる方なのです。
 
私たちは、何かをすることによって愛されよう(認められよう)とするのをやめましょう。
そうではなく、神様の愛を存分に受けたときに、何をすべきかがわかります。
それは、あなたでなくてはならない役目です。
それは、神様からの一人ひとりへのプレゼントです。
 
神様からの愛を存分に受けて、本当の義をあなたの義にしましょう。
 
 
あなたの努力は、とても素晴らしいものです。
でも、その努力では本当の義は得られません。
あなたの献身は、とても素晴らしいものです。
でも、その献身でも本当の義は得られません。
あなたに本当の義を与えるのは、神様の愛だけです。
神様の愛の中に、あなたの本当の義があるのです。
 
あなたのためにお祈りしています。



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