26   初めの愛 (ピアノ調律記念 2006.05.20 第一礼拝)
ピアノ調律記念礼拝
『初めの愛』 ヨハネの黙示録 2:1-7
 
サンパウロ・ゴスペルハウスには、ピアノが1台あります。
これは、お金を出して買ったものではなく、プレゼントとしていただいたものです。
そのピアノを、今週の月曜日に調律してもらいました。
第1礼拝では、そのときに神様からいただいたメッセージを、皆さんと分かち合いたいと思います。
 
ヨハネの黙示録の第2章と第3章は、7つの教会にあてた言葉が記されています。
今週の聖書箇所は、その第1番目、エペソの教会への言葉です。
エペソは、いまや廃墟ですが、当時はアジア州で最も栄えていた港湾都市でした。
通商交易のため重要拠点で、陸路・海路ともに要所となっていました。
さまざまな文化が入り込み、経済的にも富んでいました。
そのためか、異教の影響も多く、道徳的な腐敗もはびこっていました。
そのような不利とも思える状況の中で、エペソの教会は輝かしい実績を挙げていました。
 
右手に七つの星を持つ方、七つの金の燭台の間を歩く方(1節)とは、イエスさまのことです。
イエスさまはこう言われました。
「わたしは、あなたの行ないとあなたの労苦と忍耐を知っている。
また、あなたが、悪い者たちをがまんすることができず、使徒と自称しているが実はそうでない者たちをためして、その偽りを見抜いたことも知っている。
あなたはよく忍耐して、わたしの名のために耐え忍び、疲れたことがなかった。」(2-3節)
 
エペソの教会はまったく立派に信仰の戦いを戦い抜きました。
「行ない」も「労苦」も「忍耐」も素晴らしいものでした。
また、ニコライ派を憎んで、彼らともよく戦いました。(6節)
彼らは偽キリスト者で、自由を無秩序と取り違えていました。
異教との妥協や不品行をもよしとする、教会内部の反キリスト者です。
 
ですが、イエスさまはこう続けます。
「しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。」(4節)
彼らは立派に戦い抜きました。
しかし、戦いに伴う疑心暗鬼の中で失ったものも多かったのです。
 
それは「初めの愛」です。
初めの情熱と言い換えてもいいでしょう。
それは、イエスさまの十字架によって罪赦され、神様の子とされた喜びです。
その源はもちろん、神様の愛です。
私たちの罪を赦すために、愛するひとり子をこの世に送った、神様の愛です。
そして、イエスさまの十字架によって完全にあらわされた愛です。
いのちさえも惜しまない、完全に捧げきる愛です。
その愛から離れてしまったと言うのです。
その愛から生まれ出る情熱から離れてしまったと言うのです。
 
エペソの教会は、勇敢に戦い、傷つき、初めの愛から離れてしまったのでした。
しかし、そんなエペソの教会を、神様は見捨てません。
初めの愛を思い出し、悔い改めて(方向を変えて)、初めの行ないに戻れと言うのです。(5節)
初めの行ない、それは、神様の愛を存分に受けることです。
神様の愛の中で生きることです。
そうでなければ、私たちの人生は、光(燭台)を失います。
しかし、初めの愛を思い出し、初めの愛に方向を変え、初めの愛に立ち返るなら、神様の国での永遠のいのち・永遠の愛が約束されているのです。
 
これは、エペソの教会だけに語られた言葉ではありません。
「御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」(7節)とあります。
これは、私たちすべてに語られている言葉です。
どうか今日、あなたのたましいを初めの愛に立ち返らせてください。
イエスさまのいのちがけの愛に共鳴できるように、たましいの調教をしましょう。
そうです、イエスさまの愛を、存分に受けましょう。
 
 
調律されていないピアノで名曲を弾いても、名曲にはなりません。
調律されてこそ、素晴らしい音を奏でるのです。
あなたのたましいの調律・いのちの調律をしましょう。
それは、イエスさまのいのちがけの愛・初めの愛にとどまること。
これこそ、神様があなたに与えた、もっとも大切な勝利です。
初めの愛の中で、素敵な人生を奏でましょう。
 
あなたのためにお祈りしています。



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