2006年ペンテコステへ向けて  
『ペンテコステ前の弟子たち』 使徒行伝 1:15-26 
  
来週はペンテコステです。 
いわば、キリスト教会の誕生日といっていい日でしょう。 
今週の聖書箇所は、そのちょっと前のことです。 
誕生日前、期待に胸膨らむ時期ですね。 
もちろん、当時の弟子たちはそんなことも知らなかったのですが。 
  
イエスさまは十字架につけられて死に、3日目によみがえりました。 
そして、それから40日の間、地上におられました。 
復活してから40日後に、天に帰られ、その10日後がペンテコステです。 
ですから、昇天からペンテコステまでの10日間にあった出来事が、今週の聖書箇所です。 
  
そのころ、百二十名ほどの兄弟たちが集まっていた(15節) 
ゴスペルハウスの礼拝に比べたら、うんと多い人数ですね。 
しかし、一時期は、もっとたくさんの人がイエスさまのはなしを聞いていたのです。 
イエスさまがパンを増やす奇蹟を行なったときの聴衆は、男だけで5千人でした。 
(マタイ14章、マルコ6章、ルカ9章、ヨハネ6章) 
女性や子どもも含めたら、1万人以上はいたことでしょう。 
  
そこから考えると、1万分の120、およそたったの1%です。 
のこりの99%は離散してしまいました。 
この数字だけ見たら、イエスさまの伝道は失敗にみえます。 
  
しかし、ここから世界最大の宗教が始まったのです。 
ただの宗教ではなく、世界中の人々の生き方が変わりました。 
たとえば、2006年という表し方も、日曜日に休むことも、キリスト教が世界に広がったために採用されています。 
クリスマスは、ほぼ世界中のお祭りです。 
  
たった1%の残った者たち。 
世界中を巻き込むエネルギーが、ここから噴出したのです。 
  
その第一番目の要因は、聖霊様の力です。ペンテコステの力です。 
  
今日は、このすさまじいエネルギーを受けるための私たち側の要因について、この箇所から学んでいきましょう。 
21-22節には、新しい使徒の選出基準が書いてあります。 
それを要約すると、「イエスさまとともに生きた者」です。 
言いかえれば、「生きたイエスさまとであった者」です。 
知識としてイエスさまを知っているのではなく、生きたイエスさまとの交わりを持つことが基準なのです。 
そして、それこそが、世界中を巻き込むようなエネルギーを受ける秘訣です。 
  
現代の私たちの信仰も同じです。 
どれだけ宗教書を読んでも、キリストに関する知識を詰め込んでも、今生きているイエスさま(愛のために死んだ方)との交わりにはかないません。 
知識や教理や技術では愛はわからないのです。 
それは、食べたことのない料理を説明するようなものです。 
それはきっと、確信のない、味気ないものでしょう。 
  
私たちは一度会った友人を、「本当に存在するのか」と疑うことはありません。 
それと同じように、イエスさまとの生きた出会いがあれば、イエスさまの存在に疑問を持つことが不可能です。 
あなたが99%めげてしまっても、出会いの確信が残りの1%から奇蹟のエネルギーを生むのです。 
  
では、どうしたら、イエスさまに出会えるのでしょうか。 
いったいどんな修行や苦行が必要なのでしょうか。 
いいえ、何も苦しむ必要はありません。 
イエスさまは誰も差別しません。 
すべての人に、イエスさまとの出会いは用意されています。 
  
見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。 
だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。(黙示録3:20) 
  
心を開いて、イエスさまをお迎えしましょう。 
生きたイエスさまとの出会いをしましょう。 
愛ある人生をスタートしましょう。 
  
  
愛あふれる人生が、いま、始まろうとしています。 
世界中を巻き込む愛のエネルギーが、あなたの人生に注がれます。 
その鍵は、生きたイエス・キリストとの出会いです。 
イエスさまは、あなたの心の扉の前にいます。 
さあ、奇蹟のエネルギーの扉を開けましょう。 
  
あなたのためにお祈りしています。 
 |